やはり、街中の建物に住むイメージの
最たるものはここだ。
今はもう無い原宿の同潤会アパート。
ここは、江戸期には浅野松平安芸守の
下屋敷だった。私自身、この場所にあな
がち縁が無い訳でもない。
原宿表参道のこの欅並木は、原宿の象徴
でもあるが、とても感じがよい通りだ。
歩道のオープンカフェでお茶を飲みなが
ら街の風景を見ているのが好きだった。
そばには犬がいてね。
カフェの目の前の参道の通りには自分の
ローバーミニを停めてさ。
そんな日々は楽しかった。
今うちで一緒にいる犬に申し訳ないなあ
と思うのは、車であちこちいろいろ連れて
行ってあげてないことだ。せいぜい近所
の親水公園の野原で走るくらい。
都内時代は、それこそ、いつも車でいろん
なとこに犬と一緒に出かけた。
犬は外出好きなので、ドアを開けると喜ん
でポンと飛び乗る。
そして、走っている時も嬉しそうに流れる
景色を見る。
そのうち、座席でうずくまってグーグーと
寝てしまうんだけどさ。まるで子どもみた
いに(笑)。
あれ、子どもって、なんで車乗るとすぐ
寝るのでしょうね。
母親の胎内みたいだから?
私は積載ハウスのCMが大好きだが、それ
は家と街が溶け合っているから。
そして、そこに家族が住む。
街というのは、人が住む所だから。
だから街が俺はいい。
田舎暮らしの一人で山の中、とかは俺は
好まないなあ。
人の息遣いのある街の中がいい。
翼よ、あれがパリの灯だ、みたいな。