先に「群馬県はでかい」と
書いたが、実は広島県はも
っと県の範囲が地理的に広
い。
東京都神奈川県をすっぽり
と呑み込むが、広島県域を
あてはめると、静岡県、山
梨県、長野県、埼玉県、群
馬県に食い込む範囲を広島
県は持っている。
北海道を除くと、東西に一
番長いのは島根県だが、広
島県は海域もあるのでかな
り広い。
広島県東部の三原市から広
島市内まで陸路で約80km
ある。
東部の福山市から西部の大
竹市までは130km以上ある。
なので、都内首都圏の人は
その感覚が分からず、「広
島」というと広島市と三原
尾道がごく近所かと思い込
んで、広島市内へも即買い
物にでも行けるかという感覚
で物を話す。「広島は都会ら
しいから、広島で買えばいい
じゃん」とか。
福山よりも30~50kmも広島
市に近い三原市からでも広
島市内は80kmあるっつーの。
横浜からだと箱根の向こうに
行っちまうんだよ。箱根の先
まで一々買い物に行けるかっ
ての。地方の田舎の事解って
ないなぁ。
ところが広島県内のバイク乗
りには面白い傾向があるのが
地元にいると判る。
県を跨いで遠くまで行くロン
ツーをあまりやらないのだ。
中にはロンツーマニアがいて
あほか?という程に長距離を
走る私の友人もいるが、総体
としてはほんの200~300km
の距離を例えても「長距離」
と捉えて敬遠する傾向が異様
に強いのだ。
その感覚は東京横浜首都圏の
二輪乗りたちと決定的に違う
と強く感じる。
広島県の二輪の人たちは長距
離といってもせいぜい周辺の
県へ越境して行く程度なのだ。
東京や大阪の人たちはばんば
んと遠くの外へ出る。躊躇せ
ずに。
だが、広島県の人たちは実走
行としての長距離を走ろうと
しない。総体として。地元か
ちょい周辺あたりのみ。
むしろ岡山県の人たちは結構
外に出る。かなり出る。
広島県人は地元や近場が大好
きみたい。