渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

映画『上海バンスキング』(1984)

2024年09月19日 | open



BS放送で『上海バンスキング』
を40年ぶりに観た。
良い。
深作監督のメガホン。
涙無くして観られない。
舞台劇のような撮りの映画作
だが、元々は舞台劇だ。
深作欣二、やはり良い。
本作『上海バンスキング』は

悲しい名作だ。

侵略戦争って、嫌だね。
国家戦争そのものが醜悪だ。
人の全てを奪う。
名前を奪い、
音さえも人から
奪う。
人の尊厳も奪いつくし、そし
て命を最終的に奪う。
他国民に対してだけではない。
それは自国民に対しても。
それを「正義」として遂行す
る。
だが、それを推進するのは軍
部だけではない。
それに従い、助長する「銃後」
の「良市民」たちによって支
えられている。
侵略も戦争も実行したのは軍
部だけではない。
日本国民がそれをやった。

そして現代。
日本の「戦後」は終わった。
今、「戦前」が始まった。
緩やかに。
過去がそうだったように、多く
の人々が洗脳される事から。




 


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