BS放送で『上海バンスキング』
を40年ぶりに観た。
良い。
深作監督のメガホン。
涙無くして観られない。
舞台劇のような撮りの映画作
品だが、元々は舞台劇だ。
深作欣二、やはり良い。
本作『上海バンスキング』は
悲しい名作だ。
侵略戦争って、嫌だね。
国家戦争そのものが醜悪だ。
人の全てを奪う。
名前を奪い、音さえも人から
奪う。
人の尊厳も奪いつくし、そし
て命を最終的に奪う。
他国民に対してだけではない。
それは自国民に対しても。
それを「正義」として遂行す
る。
だが、それを推進するのは軍
部だけではない。
それに従い、助長する「銃後」
の「良市民」たちによって支
えられている。
侵略も戦争も実行したのは軍
部だけではない。
日本国民がそれをやった。
そして現代。
日本の「戦後」は終わった。
今、「戦前」が始まった。
緩やかに。
過去がそうだったように、多く
の人々が洗脳される事から。