意地

昨日の練習、大悟に試合に意気込む気持ち、やってやる！という意地が全く見えなかったので、練習後、走って帰ることにした。
(私は原付で…)


確かに、道場内に同級生は少なく、骨身を削るようなぎりぎりの練習は出来ない。


そして、そんな状況でモチベーションを高めよと言っても難しい部分は否めないが、出稽古に来られている先生に相手をして貰っておいて、ただ技をかけてりゃいいという練習をしていた。

それが試合前の練習なのか

お前には意地やプライドははないのか


お前から『意地』をなくして何が残るのか


そんな話をした後、


今日は走って帰るぞ


と言うと、大悟も何が言いたいのか伝わったのか、


うん…


と言い、黙って走っていた。

何がなんだか分からない大晟は、


えっ！？うそっ！？何で！？えっ！？え～～！？


という顔をしながら一緒に走って帰ったが、途中で、

『ちょっと待ってぐで～！』

と原付の荷台を握ってきたり、


『ジュ…ジュース買ってぐで～！』


と何だかめんどくさかったが、２人共汗だくになって帰った…。


やる時はやらなあかん！


そして意地やプライドは失ったらあかん！


それだけがお前らにとって誇れるところなんだから。