
固定観念にとらわれず、いろんな先生からいろんな技を教えて貰って、その中で自分に合う技を探せばいい。
いつ、どんな場所でそんな技に出会うかも知れないので、常に吸収する姿勢でいなさい。
なんてことを言っていた。
実際、全く交流のない場であったり、自分の指導論とはかけ離れていると思っていた場であっても、バチン!とはまる技であったり練習方法に出会うこともありました。
なので、基本的にはこれじゃないとダメというスタイルではありませんでしたが、選手一人一人に対して、こういうスタイルを目指して欲しいという展望は持っていました。
ただ、真剣に子供達を見ていると、我が子ではなくても、ほんの少しでも他人の介在があれば、直ぐに分かりました。
うん?お父さんから何か家で言われた?
誰か先生から教えて貰った?
と質問すると、大概は当たりました。
いや、これは別に全然いいんです。
決して自分が指導しているのに他人がどうのこうのという話ではありません。
何が言いたいかと言うと、自分は選手の柔道に違和感を感じた時には、
現状に焦りを感じ、勝ちたい、勝たせたいとあれこれ子供に指導をし、助けを求めるサイン
だと思ってました。
だから、選手の柔道に変化があるとそれに気がつかないといけないし、SOSを出された自分にも腹を立てないといけないんじゃないかと思っていた。
真剣で、プライドを持ってやってればこそ腹が立って当然だと思うし、でも、腹を立てるだけではなく反省もしなくちゃならないのかなと。
真剣にやってれば子供の柔道、親の顔色、察知して当然でしょと。
自分の時はあまりなかったけど、移籍された時なんかは色々と考えただろうな。
論外の話は別ですけどね。
とか何とか偉そうなこと言いながら、選手の変化を見つけた時に、
俺は親のあんたらよりこいつを勝たせたいと思っとる自信があるわぃ!だからあんまり触ってくれるな!
と喧嘩したこともあったなぁ〜。
それだけ真剣だったってことだし、喧嘩するにはそれなりの結果も必要だったから必死だった。
今思えばむちゃくちゃよなぁ〜。
若かったし、熱かったなぁ〜。
毎日が戦争だったなぁ〜。苦笑