猫に会いに行く場所があります。
今までも、「ルールルー」や「ネコのアレのアレ」などで登場してもらったネコー氏がいるところです。あのなつっこい茶色の「おチビ」以外にも、ここにはいつも猫が5匹ほどいます。
なつっこいのは一番小さなおチビだけですが(警戒心がないというより、まだ子どもだから、それ以上に色んな事に好奇心があるんでしょうね、きっと)、ほかの猫たちも、「なんかくれるのか。くれるなら、食べるぞ」と、一応様子を伺いに出てきます。
全然目が警戒しております(笑)。
奥の白いのは大人なので落ち着いたものですが、実は、この白猫は非常に鋭い顔をしております。なかなかの強者とみています。
ほら、
こんな感じ。目の色が左右で違うのが、またなんとも迫力です。
そこへいくと、
やっぱりチビはまだまだ子ども。とっても愛嬌があります。
木の枝でもチョロチョロゆすってやると、気になって出てきます。
木にちょこんと捕まってこっちを伺っていたかと思ったら、
うむ、なかなかの枝ぶりだな・・・。
と、おじいさんのようであったりもします(笑)。
・・・などとこちら油断させておいて、
素早すぎて、ピントが合いません。まさに、目にも留まらぬ猫パンチを突然繰り出してきます(笑)。
そんなこちらには、さっきのシロの上を行くボス猫がいます。
はい、どうぞ。
もう、さすがの貫禄でしょう(笑)。
彼は、近づいても、あまり逃げません。でも、絶対に触らせはしません。
ゆったり、ノシノシと歩きます。時々、少し足元がおぼつかないように見えることがあります。
ちょっとしたおやつを持っていってあげても、最後まで彼は手を出しません。投げてやってもじっとしたまま。他の猫が食べるのを遠くから見ているだけです。
もうだいぶトシなのでしょう。体力が落ちて、食欲もあまり無いのかもしれません。
しかし、
お分かりになりますでしょうか?気が付くと、チビが僕と遊んでいると、いつの間にか、こうして少し離れた場所から、じっと見ているんです。鋭い目線で、しっかりと睨みをきかせております。
「人間になにかされやしないか」って、おチビのことが心配なのでしょうね。
でも、ただ遊んでいる分には、ボスはじっと見てるだけ。懐の深さを感じます。
ボス、・・・いかしてます。
今日、少し他の猫たちの様子を見ていたのですが、ボスの姿がありませんでした。
帰ろうかな、と思ったその時、ようやく奥の方からノシノシとやってきて、僕に向かってまっすぐに歩いてきたんです。
「おやつ、もう無いよ。全部若いのにあげちゃったよ」
と言うと、
そのままズンズン寄ってきて、カメラを覗き込むと、
「・・・ニャ」
と小さな声で、鳴きました。
こんなに強面ですが、とっても可愛い声で、鳴いたんです。
僕、好きなんですよね、このボス。
身体中、ものすごい傷だらけ。病気もしてるかもしれません。もう最近じゃ毛繕いもあまりしていないのか、毛のつやもよくありません。足も汚れています。伸びをしたあとに、今日も本当にフラッとしたので、心配です。
ノラだから、色々と大変だと思います。寿命だって、飼い猫に比べたら随分短いでしょう。でも、それはそれ、きっとどちらも、一長一短。単純な良し悪しはでないでしょう。でもせめて、長生きして、何か、少しでも美味しいものを食べてほしいな、と思います。
お前らのボスだぞー。大切にしろよー。
と、満腹気味の、のんびり子供たちに、つぶやいてみたりして。
ではー。