
僕がデビューした時に在籍していたSHADY DOLLSのツアーはクルマ移動でした。
本州津々浦々は勿論のこと、北海道、四国、九州でも、どこに行くにもクルマ(&時々カーフェリーも利用)でした
。
固く、平べったい椅子はピクリともリクライニングしないものでしたし、クルマの後ろ半分には機材を満載(勿論、レスリースピーカーも積んでました)、
トヨタのコースター(最近の快適なモデルじゃないですからね)という9人乗りのクルマに、9人で乗って(メンバー5、サポートメンバー1、マネージャー1、ローディー2)、運転は、基本はマネージャー氏だけれど、休憩の時間が取れないスケジュールの時などは、運転が出来る者で交代制。
僕も、運転したことがありました。
横風の強い深夜の東名高速で、重たい機材と人が満載のクルマの挙動が危なっかしくて、カーブのきついところなどでは「これ、横転するんじゃないか」と、怖かった覚えがあります
。
そして、なんといっても、男所帯。
ライブで汗だくになった衣装も車内にそのまま吊るして走る(次のライブまでには乾く・・・)、
しかも、当時は、みーんなタバコも吸ってましたしね・・・(あの狭い車内で、ちょっとくらい禁煙したって一緒ですからね
)。
それで、ライブを終えた直後に、シャワーも浴びずにそのままクルマに乗り込んで






(これは、本当によくありました)
博多から、翌々日の東京の公演の為に、16時間、一気に走って帰ってきたり(「思ったより早かった!すげえ!」と皆でマネージャー氏をねぎらいました)、
熊本のライブハウスまで、一本きりのライブをやりに、往復5日間かけて往復したり(大阪まで走ってそこから大分まではカーフェリーを使ったので、時間はかかるんですよね)。
よく、4~5時間走った後の、もう身体が痛くなってからの「もう、あと1時間半位です」の、その1時間半が、どうしても辛い時がありましてね・・・
、
どうにか、CDウォークマンの音楽で気を紛らわせて、目をつむって、できるだけ窓の外も見ないようにして(見ると、あと〇kmとか見えちゃうので)、
とにかく、何も考えないようにして、到着をじっと待つ。
到着した先は、ホテルなどではなくて、もうライブハウスで、すぐに機材を降ろして、リハーサル・・・。
そして、本番が終わると、また、シャワーも浴びずに、そのまま次の街へ。
こんなことが当たり前だったんですよね
。
電車に乗せてもらったのは、唯一、「UNDER THE SHADY MOON」というバラードライブアルバムを作ることになり、、
東京、名古屋、大阪でそれぞれライブ録音有りのツアーの時だけでした。
「さすがに今回は、全箇所でライブ録音だから、今回くらいは」と、社長さんが新幹線を用意してくれたんです。
新幹線、嬉しかったなあ・・・

。
だって、東京から200kmの名古屋まで、1時間50分とかなんですよ。
クルマだったら、めちゃめちゃ空いてて、頑張っても、でも4時間ですから。
ちょっと混んだら、すぐ、5時間、5時間半。
新幹線は、夢の列車でした(笑)。
と、まあ、色々と、今ではちょっと考えられないようなお話でもあります。
僕も、当時はまだ23歳~25歳くらい。
若かったから、出来たのだと思います。
今、全国40本とか、もう一度あれをやれと言われたら・・・、
うーん。
いえ、そりゃあ、どうしてもならやるのでしょうけれど、大変でしょうねえ・・・。
椅子が、5センチでもリクライニングしてくれたら、全然違うと思うんですけどね。
あの、まっすぐそそり立ったままの背もたれで、16時間の移動とかは、もう・・・現実問題、無理・・・なんじゃないかなあ

。
そんな中でも、移動中の一番の楽しみは、高速道路のパーキング&サービスエリアでのわずかな休憩時間。
若いのですから、なんといっても、お腹が減るのですよ。
今だから言いますが、本当にお金が無いので(笑)、サービスエリアでのご飯は、基本的にいつも豚汁定食だったですけど(←安くて、量があるので)、
いつもそんなに座って食べられる時間があるわけでもない。お金もないのです(ほんとです)。
そこで、助かったのが、この、今日の写真の、
「ジャガベー」
ジャガイモが三つ、串に刺さっておりまして、ジャガイモとジャガイモの間には小さなベーコン。
これがまたね、お値段の割には、お腹にたまりますし、美味しいしで、大好きだったんです。
ちなみに、アメリカンドックとかだと、すぐお腹が空いちゃう。
ジャガベーなら、プラス1時間は、確実に持つのです
(笑)。
というわけで、今でも高速道路で買い食いするなら、これです。
大好きです。
一点、・・・昔はジャガベーといえばバターだったんですが、
今は、ケチャップとマスタードなようです。
「バターは無いですか?」と訊いたんですが「これだよ」とのこと。
これは、場所によるのかもしれませんが、バターで食べさせてくれるジャガベーこそが、
・・・僕のジャガベーなのです
。
僕の、って何なんだよ、という

(笑)。
なので、プレーンで、何もつけずに食べましたが、美味しかったです。
皆さんも、高速道路に乗られることがございましたら、是非、サービスエリアでジャガベー、チャレンジされてみてくださいね。
そして、バターを渡してくれるところがございましたら、是非とも、どこのSAか、教えて下さいませー
。
ではー。