陽だまりの公園のベンチ
腰かけてじっと手のひらを見つめる
手の影が芝生の上にゆらゆら揺れて
かげろうとなっている
陽だまりはまぶしくて静かに目を閉じる
ああ太陽が僕の心を暖めてくれる
哀しみがかげろうとなって
ゆらゆら青空に昇っていく
見あげると薄ぐもり
抜けるような青空が恋しいね
もう悲しむのはこりごりだから・・・
陽だまりの中
せつなくて煙草に火を点ける
ときおり春の風が通り抜けていく
いま僕は
僕の青春を、人生を、
ほんの少しだけ休ませて、
この煙草を吸いおわると
また何かを求めて歩き出すのだろう