稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

陽だまり

2016年11月12日 | 詩や短歌など


陽だまりの公園のベンチ
腰かけてじっと手のひらを見つめる
手の影が芝生の上にゆらゆら揺れて
かげろうとなっている

陽だまりはまぶしくて静かに目を閉じる
ああ太陽が僕の心を暖めてくれる
哀しみがかげろうとなって
ゆらゆら青空に昇っていく

見あげると薄ぐもり
抜けるような青空が恋しいね
もう悲しむのはこりごりだから・・・

陽だまりの中
せつなくて煙草に火を点ける
ときおり春の風が通り抜けていく

いま僕は
僕の青春を、人生を、
ほんの少しだけ休ませて、
この煙草を吸いおわると
また何かを求めて歩き出すのだろう
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