稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

5日の稽古

2016年11月06日 | 剣道・剣術
5日は朝5時に起きて出発。
7時15分からの長正館の一刀流の稽古に参加。
久々に打方を1時間務める。涼しい季節だが汗だくになる。
絶対に気を抜かないことを意識している。形稽古だが真剣勝負である。

後半は横で見ながら指導する。
仕方の強く早い突きを効果的になやして突き返す方法、
50本最後の余りで、残心後、何故仕方は右足から下がるのかなど。
全体的に剣先が弱い者が多い。形稽古だけの者には難しいのかも知れない。
形をなぞっているだけではラジオ体操と同じである。

長正館では打方が数人並び、仕方は順番に掛かっていく。
打方仕方ともに技の遣いようが画一化するメリットはあるがデメリットもある。
それは全体的に真・行・草の「真」に固まってしまうことである。

どうしても初心者が理解しやすいように真の技となる。
つまり大きく正しく厳格に技を遣い過ぎるのである。
演武の形は「真」である。たまに「行」でやると迫力が出る。

形稽古なので「草」は無理としても「行」の技は遣いたいものだ。
「行」の技とは「真」の技を実際の状況に応じて臨機応変におこなうことだ。
例えば一ツ勝でも仕方は小さく最低限に切り落すのが「行」の遣い方。
「行」の遣い方をするには打方仕方とも熟練者同士である必要がある。
長正館ではこの稽古が絶対的に不足しているように思う。

残業稽古はハキリ合い(十二点巻き返し)をなぞってみた。
一刀流の技の中ではこのハキリ合いと合小太刀が一番好きである。
三重(サンジュウ)はイマイチ好きになれない。


夜は生駒市武道館で宝剣会の剣道稽古。
八段1名、七段3名、五段2名。
基本稽古ですでに息が上がってしまったが中身の濃い良い稽古になった。
宝剣会は一刀流の稽古と重なるため休みがちになるのが悩みである。
剣道で、高段者同士の稽古は真・行・草の「草」になる。
「草」の稽古だが個々には「真」の追及であるのが面白いところだ。
コメント
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