伊勢志摩経済新聞(3/4(水) 22:04配信)
伊勢市出身の女性が3月1日、親族がオイルショックの時に購入していた大量のトイレットペーパーの写真をSNSにアップした。
(伊勢志摩経済新聞)
https://iseshima.keizai.biz/headline/3401/
同女性によると、SNSに「トイレットペーパーを大量買いしているみなさ~ん、数十年後、こんなして発掘されますよ。(笑)
母よ、お前もか!」(原文ママ)と書き込み、衣装ケースの中に入ったトイレットペーパーの写真1枚とふたを閉めた衣装ケー
スの写真1枚をアップしたところ、普段の4倍のいいねとコメントが寄せられたという。
写真のトイレットペーパーは、「ウタマロ ソフト 55メートル」(4ロール入り)が7セットと「ソフトペンギン2枚重ね32.5メー
トル」(同)1セットの計8セット(計32ロール)。写真には写っていないがほかにも衣装ケースの中にたくさんのトイレットペー
パーが見つかったという。
女性に確認すると、実家の倉庫を掃除していたところ、保存状態のいいトイレットペーパーが大量に発掘され驚いたという。
「母かと思ったが、実は祖母が1973(昭和48)年のオイルショックの時に購入した物だった。当時の情報源はテレビだけだったため、
テレビを見た祖母が心配になって私たちのために買ってくれたのだと思うが、倉庫に片付けたまま忘れてしまったらしい。
父から、しばらく本当にトイレットペーパーが売り場から消えてなかなか買えなかったと聞いた」と話す。
このほか、1971(昭和46)年のニクソンショック(ドルショック)の際に大量の生活用品などを購入し、机の上に並べている当時28
歳の実母の写真も見つかったという。アルバムのメモ書きには「ドルショックにそなえて買いだめです 歯ブラシ さとう スリッパ クレ
ラップ テューブ たわし 電池 ハシ 等」「ズバーッとお金を使うのって いい気持ちです ストレス解消 約2万円だったかナ」(原文ママ)
とある。
女性は「ドルショックの時にはものが値上がりすると言われ、消耗品を買いためたと聞いている。この時は消費税の駆け込み需要のよ
うな感覚だったのかもしれない。母のメモ書きから、主婦のストレス発散だったんだと思った。(現在のトイレットペーパー売り切れ現
象も)今の政権のさまざまな疑問が解決されない問題や、連日の新型コロナウイルスの報道による不安なども、知らず知らずのうちに主
婦たちのストレスとなってたまっているのでは。もしかしたらストレス発散の方法さえあればトイレットペーパーの買いだめも解消され
るかもしれない」と話す。
-------------------------------------------
昭和48年(1973年)のオイルショックの時は、私は高校3年生だった。
学校から帰るとお袋が「えらいこっちゃ、トイレットペーパーが無い」と言う。
いつも買い物をしているスーパーの店頭からトイレットペーパーが消えているらしいのだ。
私は愛車のバイク(ヤマハFB50)で奈良市内を走り回ってトイレットペーパーを買ってきた。
その時に見た風景は未だに忘れられない。
中年の主婦が自家用車にはみ出すくらいトイレットペーパーを詰め込んでいたのだ。
今回のトイレットペーパー不足も同じことだ。
毎日ドラッグストアの店頭に並ぶ老人たち。一人で何パックも買い占める人もいた。
比較的冷静なのはインターネットで情報を収集している年齢層だったと思う。
しかしそれでも買い置きがまったく無ければパニクッてしまうだろう。
私はオイルショックの経験から、どんなに物が無くなっても、
一か月もすれば元に戻ることを知っている。
自宅のトイレットペーパーの使用量はどれぐらいかご存じですか?
きっちり計算したわけでは無いが、我が家では8~10ロールもあれば一か月は持つ。
だから最低量を1パック12ロールと考え、備蓄のパックを開けたら新しく買い足すようにしている。
つまり家には、常に12~24ロールのトイレットペーパーがあるということになる。
そうなれば、大災害が起きた時でもすぐ困るようなことは無い。
日本中の家庭すべてが、一か月分の備蓄を常日頃から持っておけば今回のような事態にはならないし、
起きたとしても他の人にお裾分けする余裕もあるというわけだ。
いちばん情けないのは、店頭に走って、一人で何パックも買い占める人たち。
冷静さを失って、過剰反応し、結果的に卑しい真似をすることだけはしたくはない。
生きていく上で「健全なる危機感」は本当に大事だと思う。
お花畑な生き方をするのではなく、ある程度の危機意識を常日頃から持ちたいものだ。
デマに踊らされ衝動買いしてしまうのは危機管理が出来ていない証拠である。
常に「健全なる危機感」を持つことこそが「平常心」で生きる術(すべ)なのだ。
伊勢市出身の女性が3月1日、親族がオイルショックの時に購入していた大量のトイレットペーパーの写真をSNSにアップした。
(伊勢志摩経済新聞)
https://iseshima.keizai.biz/headline/3401/
同女性によると、SNSに「トイレットペーパーを大量買いしているみなさ~ん、数十年後、こんなして発掘されますよ。(笑)
母よ、お前もか!」(原文ママ)と書き込み、衣装ケースの中に入ったトイレットペーパーの写真1枚とふたを閉めた衣装ケー
スの写真1枚をアップしたところ、普段の4倍のいいねとコメントが寄せられたという。
写真のトイレットペーパーは、「ウタマロ ソフト 55メートル」(4ロール入り)が7セットと「ソフトペンギン2枚重ね32.5メー
トル」(同)1セットの計8セット(計32ロール)。写真には写っていないがほかにも衣装ケースの中にたくさんのトイレットペー
パーが見つかったという。
女性に確認すると、実家の倉庫を掃除していたところ、保存状態のいいトイレットペーパーが大量に発掘され驚いたという。
「母かと思ったが、実は祖母が1973(昭和48)年のオイルショックの時に購入した物だった。当時の情報源はテレビだけだったため、
テレビを見た祖母が心配になって私たちのために買ってくれたのだと思うが、倉庫に片付けたまま忘れてしまったらしい。
父から、しばらく本当にトイレットペーパーが売り場から消えてなかなか買えなかったと聞いた」と話す。
このほか、1971(昭和46)年のニクソンショック(ドルショック)の際に大量の生活用品などを購入し、机の上に並べている当時28
歳の実母の写真も見つかったという。アルバムのメモ書きには「ドルショックにそなえて買いだめです 歯ブラシ さとう スリッパ クレ
ラップ テューブ たわし 電池 ハシ 等」「ズバーッとお金を使うのって いい気持ちです ストレス解消 約2万円だったかナ」(原文ママ)
とある。
女性は「ドルショックの時にはものが値上がりすると言われ、消耗品を買いためたと聞いている。この時は消費税の駆け込み需要のよ
うな感覚だったのかもしれない。母のメモ書きから、主婦のストレス発散だったんだと思った。(現在のトイレットペーパー売り切れ現
象も)今の政権のさまざまな疑問が解決されない問題や、連日の新型コロナウイルスの報道による不安なども、知らず知らずのうちに主
婦たちのストレスとなってたまっているのでは。もしかしたらストレス発散の方法さえあればトイレットペーパーの買いだめも解消され
るかもしれない」と話す。
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昭和48年(1973年)のオイルショックの時は、私は高校3年生だった。
学校から帰るとお袋が「えらいこっちゃ、トイレットペーパーが無い」と言う。
いつも買い物をしているスーパーの店頭からトイレットペーパーが消えているらしいのだ。
私は愛車のバイク(ヤマハFB50)で奈良市内を走り回ってトイレットペーパーを買ってきた。
その時に見た風景は未だに忘れられない。
中年の主婦が自家用車にはみ出すくらいトイレットペーパーを詰め込んでいたのだ。
今回のトイレットペーパー不足も同じことだ。
毎日ドラッグストアの店頭に並ぶ老人たち。一人で何パックも買い占める人もいた。
比較的冷静なのはインターネットで情報を収集している年齢層だったと思う。
しかしそれでも買い置きがまったく無ければパニクッてしまうだろう。
私はオイルショックの経験から、どんなに物が無くなっても、
一か月もすれば元に戻ることを知っている。
自宅のトイレットペーパーの使用量はどれぐらいかご存じですか?
きっちり計算したわけでは無いが、我が家では8~10ロールもあれば一か月は持つ。
だから最低量を1パック12ロールと考え、備蓄のパックを開けたら新しく買い足すようにしている。
つまり家には、常に12~24ロールのトイレットペーパーがあるということになる。
そうなれば、大災害が起きた時でもすぐ困るようなことは無い。
日本中の家庭すべてが、一か月分の備蓄を常日頃から持っておけば今回のような事態にはならないし、
起きたとしても他の人にお裾分けする余裕もあるというわけだ。
いちばん情けないのは、店頭に走って、一人で何パックも買い占める人たち。
冷静さを失って、過剰反応し、結果的に卑しい真似をすることだけはしたくはない。
生きていく上で「健全なる危機感」は本当に大事だと思う。
お花畑な生き方をするのではなく、ある程度の危機意識を常日頃から持ちたいものだ。
デマに踊らされ衝動買いしてしまうのは危機管理が出来ていない証拠である。
常に「健全なる危機感」を持つことこそが「平常心」で生きる術(すべ)なのだ。