く~にゃん雑記帳

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<大山祗神社> 悠久の歴史を物語るクスノキの巨樹群

2019年08月18日 | 旅・想い出写真館

【38本が国の天然記念物に一括指定!】

 全国にある山祗(やまづみ)神社、三島神社の総本社「大山祗神社」は、瀬戸内海しまなみ海道の大三島(愛媛県今治市)に鎮座する。祭神は天照大神の兄神に当たる大山積大神。古代から〝日本総鎮守〟として崇められてきた。境内や原生林の社叢には悠久の歴史を物語るように巨大なクスノキの古木が多く、38本が一括して「大山祗神社のクスノキ群」として国の天然記念物に指定されている。

 中でも有名なのが境内の中央で石玉垣に囲まれた御神木「乎知命(または小千命、おちのみこと)御手植の楠」。乎知命は大山積大神を大三島の地に勧請したといわれ、このクスノキは推定樹齢が2600年とされている。これより古く日本最古といわれたクスノキもある。推定樹齢3000年の「能因法師雨乞の楠」。平安中期の僧侶・歌人能因法師はこの大木の前で「天の川苗代水にせきくだせ 天下ります神ならば神」と詠じて雨乞いを行った。すると伊予の国中三日三晩雨が降り続いたという。ただ、このクスノキは今では枯れ死して残骸だけが姿を留めている。

 

 奥の院に向かう途中には「生樹(いきき)の御門」と呼ばれる大木もある。こちらは愛媛県指定の天然記念物で、国指定には含まれていない。だが、根上がりで大きな空洞がぽっかり口を開けて参道を貫く様子は迫力があって参拝者の人気を集めているという。その存在を知ったのは残念ながら後日になってから。境内からさほど遠くなく、案内板もあったようだが、参拝後まっすぐ「国宝館」に向かったこともあって見逃したらしい。国宝館そばの「大三島海事博物館」の前には巨大なプロペラが展示されていた。直径5.9m、重さ約20トン。約5000台積載の自動車運搬船に使われていたという。今治造船グループが2007年に奉納した。

 

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