く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<ダンゴムシ> 全員集合! すし詰め状態

2020年08月01日 | アンビリバボー

【庭に埋め込んだプラスチック製小鉢に】

 体に触れるとまん丸く変身するダンゴムシ。子どものとき虫籠などで飼っていたという人も多いにちがいない。今も昔もちびっ子たちにとっては格好の遊び相手だ。その人気ぶりはバンダイが2年前発売したカプセル玩具「だんごむし」の大ヒットにも表れている。手のひらサイズで、自販機から直径7cmほどの丸まった状態で飛び出し、広げると長さが14cmになる。主に15歳以上を販売対象としていたが、発売と同時に全国で品切れ店舗が続出した。

 手元の携帯用昆虫図鑑をめくると、末尾に「あしの多いなかま(昆虫によく似た虫)」としてムカデなどとともに取り上げられていた。だが、もう1冊の図鑑には全く載っていなかった。それもそのはず、ダンゴムシは名前にムシと付くけど虫ではなく、エビやカニの仲間の甲殻類の節足動物(オカダンゴムシ科オカダンゴムシ属)だから。学名は「Armadillidium vulgare(アルマディリディウム・ヴルガレ)」という。属名は「アルマジロの小さなもの」を意味する。アルマジロは「武装した」を意味するスペイン語に由来するそうだ。

 そうした謂れはともかく、今回紹介するのはダンゴムシの〝落とし穴〟について。何年も前、庭にゴルフのパター遊び用として直径10cmほどのプラスチック製植木鉢を2カ所埋め込んだ。それからしばらく経って見下ろすと……。アンビリバボー! 鉢の中はなぜか、無数のダンゴムシに占領されていた。重なり合って、まさにすし詰め状態。一度穴に落ちると、つるつるのプラスチックの壁を登れないようだ。それから毎年、春から秋にかけて同じ光景が見られた。そして今年も。ダンゴムシの寿命は2~4年で、その間脱皮を数回繰り返すという。穴の中でもしばしば白い抜け殻を目にした。ダンゴムシはカルシウムが豊富なその抜け殻も食べるそうだ。

 家庭菜園などを趣味とする人にとってダンゴムシは大敵の害虫。野菜や草花の新芽、葉、花びらなどを食べてしまうためだ。一方で落ち葉などを食べてくれ土壌を豊かにするという働きもある。穴の中に集まるのは餌となる落ち葉がたまって環境が快適だからだろうか? ダンゴムシのフンには仲間を誘引する〝集合フェロモン〟が含まれるという説もあるそうだ。観察していて、穴の中に一目散に走り込むダンゴムシを見たこともある。今年は水菜やインゲンの苗を植えたそばにも数カ所小鉢を埋めてみた。その鉢にもしばらくすると、やはりダンゴムシが次々に集まっていた。(ダンゴムシが苦手な方は写真をズームしないでください)

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