【ベネズエラなど中南米原産、濃い桃色の花(苞)を穂状に】
キツネノマゴ科メガスケパスマ属の常緑小低木で、樹高は3~4mほど。中南米のベネズエラやコスタリカ、ニカラグアなどの熱帯地域に分布し、湿潤な日陰地に自生する。一属一種で、メガスケパスマ属の植物はこの他にない。晩秋から早春にかけ、枝先に長さ20~30cmの円錐花序を立てて穂状に花を付ける。
属名「Megaskepasma」の語源はギリシャ語の「メガ(大きな)」と「スケパスマ(覆われた)」から。先が尖った長楕円形の葉が長さ15~30cmと大きいことによるという。種小名「erythrochlamys」は「エリトロ」と「クラミス」の合弁語で、「赤いマント(外套)」や「赤い苞(ほう)」を意味するそうだ。
別名「ブラジリアン・レッド・クローク」。花の様子をブラジル人が身にまとった赤いマントにたとえた。赤桃色で花弁のように見えるのは蕾を包むように葉が変化した苞片で、本来の花弁はその間から顔をのぞかせる白や薄いピンク色の舌状のもの。苞は花が落ちた後も長く残る。
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