花期は主に2~4月。それなのになぜクリスマス? 西洋で「クリスマスローズ」といえば「ニゲル種」という品種を指す。12月のクリスマス前後から咲き始めバラのような花を付けるので、こう名付けられた。
日本では主に春に開花する「オリエンタリス種」が多く出回っているが、それらもまとめてクリスマスローズと呼んでいるわけだ。ローズといってもバラ科ではなくキンポウゲ科。ややうつむき加減に咲き、清楚で気品のあるたたずまい。豊富な色や柄、寒さに強く育てやすいことなども受けているようだ。
花弁のように見えるものは実はつぼみを包む萼(ガク)。花弁は蜜腺に退化している。花期が長いのもガクが花びらのように開くため。受験シーズンを挟んで長く咲き続ける。萼が落ちない→学が落ちない。しかも萼片は通常5枚。そこで「5ガク」→「合格」。そんな語呂合わせから「合格の花」として持てはやされるようになったらしい。