【デンソー・東レが熱い首位争い】
Vリーグ女子バレーのレギュラーラウンド(8チーム3回戦総当たり)の第2節が2月11日終了した。デンソーと東レが同じ12勝で熱いトップ争い、これに続いて9勝同士の久光製薬とJTが3位争いを展開している。岡山シーガルズは7勝7敗の五分になり、目標のセミファイナル進出(4位以上)が厳しくなってきたが、可能性が消えたわけではない。12日から始まる最終節の頑張りに期待したい。
第2節終了時点(2月11日現在)の順位と勝敗
1位 デンソー 12勝2敗
2位 東レ 12勝2敗
3位 久光製薬 9勝5敗
4位 JT 9勝5敗
5位 岡山 7勝7敗
6位 トヨタ車体 4勝10敗
7位 パイオニア 3勝11敗
8位 NEC 0勝14敗
(勝敗数が同じ場合はセット率による)
デンソーの2敗はいずれも首位争いを繰り広げる東レに敗れたもの。一方、東レの2敗は第1節に岡山、第2節に久光製薬に不覚を取ったもの。東レはセット率でデンソーを下回るものの、最終節で相性のいいデンソーに勝ったうえ、下位チームに取りこぼしさえなければ、逆転1位となることもあり得る。
【岡山、最終節で5勝2敗以上なら可能性も】
11日、兵庫県尼崎市のベイコム総合体育館で行われた岡山―デンソー戦。岡山は第1、第2セットを21―25で連取された後の第3セット、粘りのバレーでジュースの末29―27で奪い返す。第4セットも中盤一時リードしたものの結局23―25で取られ、セットカウント1―3で敗れた。
第1戦が成すすべなく0―3での完敗だったことから見ると大健闘といえる。日本期待の大型セッター宮下遥(大阪国際滝井高校在学中)が随所に非凡さを見せ、着実に成長していることを見せてくれたのも大きな収穫だった。だが、同時に課題も多く浮かび上がった。
最大の敗因はデンソーの長身外国人選手、デラクルス(188センチ)に自在に打ちまくられたこと。バックアタックの14点も含め、この選手一人にアタックだけで40点も取られては勝ち目は薄い。最終節に向けて外国人選手の高さへの対応が改めて課題として残った。
サーブレシーブ成功率の低下も気がかりな点だ。第1節終了時点では60.8%で全8チーム中2位だったが、第2節終了時点では54.5%で6位まで落ちている。この試合でもデンソーのレシーブ成功率を下回った。粘り強く拾ってつなぐバレーを信条とするからには、相手サーブをきっちりセッターに返すことが最も大切だろう。
岡山が4位以上を達成するには、最終節で下位3チームに勝ったうえで、上位チームとの4戦のうち最低でも2勝し、5勝2敗以上を挙げることが必要。それを達成できたら通算戦績は12勝9敗となる。3位グループの久光製薬、またはJTが最終節で3勝4敗となったとき初めて勝敗数が並ぶ。その場合はセット率で順位が決まるため、岡山にとっては上位チームを食うとともに1セットでも多く得ることが非常に大切。なかなか厳しいものがあるが、可能性がある限り、残り7試合に全力を発揮してほしい。「頑張れ!頑張れ!シーガルズ」
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