
日本ではあまり知られていないかも知れませんが、実は今から何年か前に南投県政府(埔里は南投県にあります)がこれほどの自然に恵まれた土地を観光利用しないわけにはいかないと言うことで「日本人の台湾ロングステイ計画」を発動しました。当時は官民一体となって町を挙げての盛り上がりとなりました。町には日本語の看板や日本人対応用に翻訳文章が多く設置され準備万端で一組目の日本からの老夫婦を受け入れました。確か老夫婦の名前は「中村夫妻」です。この時、政府と中村夫婦の双方の考えに多少の違いが生じていました。中村夫妻は景色の良いハワイのコンドミニアムに住むようなつもりで来たのでしょう。南投政府は中村夫婦の年齢などを考慮して市中心にある高層マンションを準備しました。もちろんここは景色がよくありません。結局理想とは程遠い場所を準備されたと思い込んだ中村夫妻は一週間で逃げ出してしまいました。埔里を去る直前に何故か近くにある廬山温泉で記者会見を行い埔里生活の感想を話していました。夫妻は直接埔里の悪口を言っていません。私はその記者会見を見ていましたが、隣にいた通訳者の酷い通訳のせいで話すことが全て埔里市民を刺激するような内容に変わっていました。私も以前何度も通訳をしていたことがあるので、このとき程この仕事が怖いなと思ったことがありませんでした。中村夫妻の住んでいた家は、実際には大通りに面していましたが、10分もあるけば(道を間違えなければ)水田が広がるとても綺麗な風景の場所にでられたのです。観光局はそんな些細な事まで考慮していたわけですね。老夫婦はそんなことも知らないで日本に帰ってしまいました。彼らは’悪い部分だけ’みてこの土地の良い部分を見ていないのですから。本当にもったいないと思います。私は台湾に住んで14年が経ちましたが、ここほど自然が多くて、人情味にあふれた人たちが多く住む場所は他にないと思ってます。
この一件以来、南投県政府観光局も日本人のロングステイ受け入れには消極的になり今では特別日本人を誘致する気持ちが感じられません。非常に残念です。









この桃米村、春から秋にかけて蛍が飛び交います。当ゲストハウスでは週に2回ほどの計画で蛍見学ツアー(約2時間ぐらい)のコースを定期的に開催します。超お薦めですよ。



私:ここの子供?
子供たち:そうだよ。おじさん誰?
私:///小学校で日本語教えてたんだよ。
子供たち:先生?
私:そう。日本人だよ。
子供たち:ええ!日本人? じゃ、飛行機で来たの?
私:・・・・・・・んんそうだね、うん、飛行機だね。じゃ、行くね。バイバイ。
子供たち:ポカ~ン…。
(とにかく可愛らしい子供たちでした。)