「まだかくんか。あんまりにもに ひつけえど」
と、例の筆敬さんからのお叱りは覚悟で、此の歌に付いて、もう少しだけ付けたさせていただきますので、お許しを。
と云いますのは、此の歌は、いつ、どこで歌われたのでしょうかね???。衣通姫をその目の前にした時の思いではなく、まだ、これから会おうとしているその前に作った歌ではないかと思ったのです。文章の構造からみると、どうもこの歌は、手紙か何かで「我が思ひの妻」に、「早くわが恋しいあなたに会いたい。このわたしがいる伊予まで来て下さいな。早く早く!!!!」という思いがよく現れているように思われるのです。そうでなかったなら、あの大峯や小峯に幡を立てるとか弓を置くと等の言葉は使われないはずです。それともう一つ「あはれ」<阿波禮>という言葉も、既に、此の二人が再開した後ならば、使われなかったのではないでしょうか。
また、是もこじ付けかも知れませんが???「隠国の 泊瀬の山の・・・・」ですが この山は「そんなにも遠くに離れている高い山の上にいないで」ということを意味しているのではないでしょうか。
“後も取り見る”もありますから、そうだと確信しておりますが>
そんなことが<意母波禮>たのですが、どうでしょうか??????明日は二人が再開した後の歌だと思うのですが、それを書いてまいります。退屈でしょうが、是非、お読みください。