昨日、この「岐佐宜<キサゲ>」について、何処をどう見ていたのか分かりませんが、宣長は
「何も言ってはおりません」
と書きましたが、よくよく調べたら、「こさげる」には言及してはおりませんが、次のように説明がありましたので訂正します。彼曰く
“今の世の言に、物を許曽流<コソゲル>と云うは、此の岐佐宜の訛れるにて、意は同じ。”
と書いてありました。岡山弁の「こさげる」を「こそげる」と云っていたのだと、お恥ずかしいのですが、この歳になって初めて知りました。広辞苑には「刮げる=こすりけずる。そぎへずる。」と出ております。念のために!!!!!!
まあ、神産巣日之命がオオホクニの母「刺国若比売」の要請に応えて派遣したキサガヒメはご自分の貝殻を「こすりけずって」粉をつくったのです。だから、この神様の名を、「キサゲ」としたのでしょうね。なお、この「キサガ」と云う漢字ですが、古事記には「討」の下に「虫」を配しておりますが、わたしのPCにはありませんので・・・・。