今度も、これで3番目になるのですが、スサノヲは、此の娘を寝取った出雲から来た憎きオホクニを、どうにかして、出来ることならこの根の国から追い出してしまおうと試みます。それがこの“鳴鏑ナリカブラ>”の作戦です。あのかぐや姫が言寄る数多の貴族たちに、決して、できもしないような無理な難題を押し付けて、貴族たちからのその要求を跳ねのけたのに似ております。これでもか、これでもかと色々なオホクニの命をも落としかねないような危険な目に遭わすのです。でも、決して、それは、即、死に至らせるような火の玉のような攻撃ではありません。何んらかの方法を取れば回避することができるような危険ばかりです。
さて、この鳴鏑ですが、「神鳴り」のような人を驚かすために大きな音を出して飛んで行く矢です。「カミナリノヤ」が変化して「カブラナ」となったのだという説もありますがどうでしょうか、神代からそのような弓矢があったのでしょう、あの蒙古襲来のときに蒙古人が使った、所謂、「鉄砲」なる物があったのでしょうかね???まあ、そんな弓矢を持って
「どうだ、一緒に野原に出て、此処に珍しい弓矢がある、これで持って狩りでもしようではないか}
と、ある朝、スサノヲはオホクニを誘います。
ご参考までに、蒙古軍が使用した鉄砲の図を・・・・・