この焼け死んだ大穴牟遅神を生き返らせたと言うお話は、あの中山伸弥博士のiPS細胞「多能性幹細胞」を使った世界最初の生命再生実験の第一号ではなかったのでしょうか??????
聞くところによると、現在の段階では、未だ、心臓などの臓器を作りだす技術はIPS細胞を使っても、未確立なのだそうですが、この「キサガヒヒメ」と「ウムギヒメ」の二人は現在の科学を越えて、既にこの時に、オオクニの夫々の臓器も皮膚も髪の毛も総て造り直して、それまでにはなかった全く新しい姿に作り替えたのです。
今までは、こんな話は作り話で、神様の世界にしか存在しない空想の世界の物語だと、この古事記を読む総ての人は、本居宣長だって例外ではありませんが、考えていたと思われます。でも、現在ですと、「そんなことが????」と、この事に対しての疑いの目を向ける人は、もはやいないのではないかと思われるような不思議な話です。
科学は人の想像から生まれるのだと聞いたことがありますが、此の寓話を読んでいると、突然に、そんな思いが頭を横切ります。オホクニの母「刺国若比売」の咄嗟の思いは、セレンデュピティなんて言葉が頭に浮かんできましたが、そんなことを通り越した、誠に高い科学の知識を、既に、神の世では私力にしていたということが伺われます。
科学の進歩は、神話の中に書かれている内容すらも解明してくれる不思議な世界ですよね。・・・・・・・・こんなこと考えたことおありですか????どうでしょうか。