“来日<クルヒ>”です、蛇室に寝た翌日を、このように書いております。次の日の夜は、もう、スサノヲも許して、二人のために立派な御殿を用意したのかと思いきや、今度は、
“呉公與蜂室”
呉公<ムカデ>と蜂のいる部屋を用意して、そこに、オホクニを寝させます。余程、この出雲から来た“甚麗神”に”須勢理毘売<スセリヒメ>を盗られたのを憎んでいたのでしょうか???
ムカデとハチのいる部屋です。ハチはスズメバチでしょうか、どれも人の毛嫌いする昆虫ばかりです。そのような部屋に眠らなくてはならないのです。しかし、その妻がオホクニニは付いております。今度も又、昨夜の蛇の時に使ったような
”呉公蜂之比礼<ムカデハチノ ヒレ>”
を与えます。その結果
”平出之<ヤスクテ イデタマヒキ>
オホクニがその妻から与えられたムカデハチノヒレを、当然、今度も三度振ったのでしょうか。その翌朝になると、何もなかったように平然とその室から元気に起きて来ます。
どうでしょうか??どうして、あのような危険極まりのない、普通なら死んでしまってもおかしくない様な室がら”平出之”、生きて出て来られたのかスサノヲはその原因を考えなかったのでしょうか???これも古事記の不思議な所ですが、娘がそのような不思議な“比礼”を持つ事を父親のスサノヲは知らなかったのだと思われます???では、この“比礼“はいったいどこから???そんなことは一切古事記にも書いてありませんが。
でも、まだまだ、「スサノヲ」のオホクニに対する執拗で陰湿な『いじめ』が終わりません。それをまだまだ・・・・ご期待を!!!!!!!