事態の確認材料としての古事記に書かれている言葉によると、この後オホクニは兄たちが拵えた大木の穴に入ります。事後がどうなるのかと云う事は当然お考えになったはずですが、この絶対的な矛盾の中に、敢て、己が己であるということを確かめ、そして、自己の自己たらしめよう(自己同一)と
“其木令入其中<ソノナカニイラシメテ>”
この「令」と云う文字に、此の時のオホクニの気持ちを伝えていると思うのですが???いくら自分を亡き者にしようとそのような悪だくみには、決して、負けないぞという、それが自己同一です、強い自我意識が変身したオホクニの心を支配していたのです。それが
“成麗僧大壮夫ウルワシキオトコ>”
の「壮」です。しかし、その自我意識の奥底には彼の母の姿が潜在意識として当然あったはずです。だから、危険の迫っている道でも突き進む勇気を与えてくれたのだす。
こんなこっとって、事態の確認になるのかや????????????