多分、「ご存じは無いのでは」と、誠に、失礼なことを考えたのですが、豈図らんや、御存じの方もいたようでした???日本の太古には
“夫”
のことを、
”<ヒコジ>"
と呼んでいたのです。
オホクニの妻「須勢理毘売<スセリヒメ>」は夫<ヒコジ>に「蛇比礼」を渡して、是も又大変に読みずらいのですが、一応、古事記に有る文章を書いてみますので、興味あるお方は、お読みください。
“其蛇将咋<ソノヘミ クハムトセバ>。以此比礼三挙打撥<コノヒレヲ ミタビ ハライタマヘト ノリタマウ>”
「蛇屋の蛇がオホクニに噛みつこうとすると、この比礼を三度振りなさい」と、その<ヒコジ>に渡します。その通りにすると、何匹いたのかは分からないのですが、蛇たちは悉く、何処かへ立ち去ったかどうかは説明がないのですが、兎に角、平穏に寝ることができたのです。それを
“蛇自静故<ヘミ オノズカラ シズマリシユエニ>平寝出之<ヤスク ネテイデタマヒキ>”
と。此の時妻も一緒に寝たのかどうかも分かりませんが、夫婦ですので、言わずもがなのことだと思いますが????これで、もうようやく、オホクニも安泰になったかと思いきや???そうは問屋が卸さないのです。そこらたりが言い伝えの面白さです。昨日の
“優羅姫“
伝説もそうですが。