私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

”甚麗神来” どう読まれますか???

2017-08-17 08:07:52 | 日記

 これを、<ハナハダシキ カミ マイキツ>と読ましております。これはオホクニが一目ぼれしたスサノヲの娘

                          “須勢理毘売<スセリヒメ>”

 が、その父親に告げた言葉です。もうお互いに一目ぼれし合った仲です。
 「大変、麗しい神がお出でになりました。お逢いしてあげて下さい。」
 と、嬉しそうな声で父親に告げます。これが
                  
                          ”甚麗神来”

 です。そこで、スサノヲは、早速、来訪者に逢います。逢って見ると、娘が言った通りの凛々しい好男子ですが、

 「なるほど、娘“須勢理毘売”は麗し神と云ったが、でもな。わしから見ると、そんなに麗しいと言うほどのことは無い。そんなにいい顔をしているとは思えんぞ。ちょっと・・・わしが名前を付けてやるわい!!!、そうだなあ・・・何と云う名前がいいかなあ?????。そうだ!!!『葦原色許男<アシハラノシコオ>』と云うのがどうだろうか。いやそれがいい。それにしてしまえ」
 
と、告りたまわれたのです。
 この「色許男<シコオ>」は「強く逞しい男」と云う意味もあるのですが、一方で、男をののしって云う時、何と醜いのだろうかと云う意味にもなるのですから、オホクニと初対面したスサノヲは、むしろ「何といやらしい男だろう。」、思われたのではないでしょうか。それは父親の心理として、愛する娘が寝とられた男に対する嫉妬心みたいなものが働いて、敢て、「しこお」と云う名前を付けたのではと推察しているのです。