途中下車をしないで、高松から高知までゆっくりと、鈍行列車で、駅弁を携えて、ただ窓の外を流れる山あり谷ありの景色の移ろいを眺めながら、ぼんやりと何も考えないで、のんびりと旅する一人旅、なかなかおつな物ですよ。高知に着いたら、そのまま高松までとんぼ帰りで。
まあ、こんな旅は八〇老人が考える旅の楽しさですから一般向きはしないのでは。青春切符で行くと安いもんですぞ。
途中下車をしないで、高松から高知までゆっくりと、鈍行列車で、駅弁を携えて、ただ窓の外を流れる山あり谷ありの景色の移ろいを眺めながら、ぼんやりと何も考えないで、のんびりと旅する一人旅、なかなかおつな物ですよ。高知に着いたら、そのまま高松までとんぼ帰りで。
まあ、こんな旅は八〇老人が考える旅の楽しさですから一般向きはしないのでは。青春切符で行くと安いもんですぞ。
昨日の北朝鮮のミサイル事件で、北海道や東北辺りでは住民に
「安全な地下か、安全なコンクリートの建物の中に逃げ込め」
と、こんな馬鹿げたというか、人を愚弄した放送をよくもしたものだとおもうのですが・・・・・・・・。もしかして、このミサイルが失敗して目的地まで到達しないで途中で落下して辺り一面が火の海になるのではと、その危険を予め対処するための予防のための誠に親切なる????勧告だったようですが。この「火の海」がどのように恐ろしいかは、人類が火を使いだしてから幾多の体験を通して知っていることです。
「地震雷火事親父」
すべて火の恐ろしさを物語っています。
その恐ろしい「火攻め」にオホクニは遭ったのです。何処へも逃げ隠れできません。野原のまん真ん中です。何処にも逃げる場所もありません。さあどうなる・・・・・・。と思いきや、その時、何とも不思議な声が、突如として、オホクニノ耳に届きます。それを古事記には
“内者富良富良。外者須夫須夫”
<ウチハ ホラホラ。ソトハ スブスブ>と。見ると一匹の鼠が手招きをします。多分、オホクニも何をこのネズミは訝ったとは思いますが、火はもうそこまで押し寄せて来ており、“富良も須夫”が何を意味しているかも分かりませんが、とにかく、これも古事記には何も書いては無いのですが、鼠の動作に従って、その場をとんとんと踏んで見ました。するとどうでしょう。急に、オホクニの体は地下の穴んの中に、もんどり落ち込みます。「おにぎりころころ、ころりんこん」のお話のように地下深く転げ落ちます。どのくらい深いかは想像してみてください。そして、その構造もどのようになっているのかも・・・・
まず、この地下深く逃げ入ることが出たオホクニの体に付いて、宣長は、先の大樹の割れ目に入ったと言うことと併せて考えてみれば、随分と小さな男であったのではないかと言っております。そして、このネズミが作った穴は入口は狭く奥に行けば広くなっていて、外が火の海でも中までには、決して、入ることがない穴だとも説明があります。
しかし、考えてみますと、あの欲張り婆さんも落ちて入ったネズミの穴ですから、オホクニもそんなゐ小柄でなくてもいいのじゃあないかと、宣長さんに尋ねて見たくなります。どうでしょうか????