私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

神のご宣託を・・・・

2019-11-16 09:49:23 | 日記
 701年制定された大宝律令によって国の政治の根幹が定められたのですが、それ以前の天皇政治は、大方が神の神託により左右されておりました。
 あの卑弥呼も邪馬台国で、鬼道(きどう)と呼ばれるト占(呪い)で政治を行っていたと書かれています。この弥生時代からの日本政治形態が今日の皇室儀式にも取り入れられ、その神事が誰にも見られないように、それもま夜中に、厳密裡の内に執り行われるのです。だから、その儀式が国家行事ではないと主張する人達の意見で、「違憲」だと云うのです。

 さて、この「仲哀天皇」の「請神之命<カミノミコトヲ コヒマツリキ>」“卜占“なのです。時が夜なのか昼なのかは分かりませんが、その場には大后と建内宿禰の他には人はいません。“沙庭<サニハ>”に琴を備えるだけの簡単な施設だったのです。24億円もの高い費用は掛けていません。
  その御託宣にイチャモンをつけた天皇に対して神=天照大神は大層ご立腹されます。

  “茲天下者、汝非応知国。汝者向一道”
 <コノアメノシタハ ミマシノシラスベキクニニアラズ ミマシハヒトミチムカイマセ>

 「此の瑞穂の国はお前のような者が治める所ではない。黄泉の国にでも行きなさい」
 と申されます。この言葉は天皇に聞こえるはずがありません。やはり大后を通して建内宿禰に知らされます。その御託宣の密かに聞いた宿禰は天皇に申上げます。