私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

「生剥逆剥・阿離溝埋屎戸」の罪

2019-11-27 09:51:53 | 日記
 建内宿禰が行った

         “大奴佐”

 ですが、これが宿禰独特の他では見ることができない「もの」です。それを古事記には

   “生剥逆剥。阿離溝埋屎戸。上通下通婚。馬婚牛婚鶏婚犬婚之罪類”

 と書かれてあります。
 このようなものを筑紫の国の中から“種種求<クサグサマギテ>”「ことごとく求めて」「大奴佐」をしたのです。此処に書かれているもの総てが、どのようなものか、私には理解しがたき物ばかりです。そこでまたもや宣長先生です。それによりますと・・・

 まず「生剥逆剥。阿離溝埋屎戸」ですが、天界では、あのスサノヲが天照大神に対して数々の悪行がすべて「罪穢」となっていたのです。そんな「罪穢」を筑紫の国から選び出したのです。
 それが、先ず「生剥逆剥」です。あの天照大神が機織りしている所へ「天班馬<メノフチコマ>」を逆剥にして落とし入れ、それに驚いた「天衣織女<アメノミソオメ>」が、恐ろしさのために亡くなる事件がありましたが、それと同じような悪行が「生剥逆剥」です。
 次の「阿離溝埋」ですが、アマテラスの田の畔や溝を蹴散らして壊した悪行いです。
 また、「屎戸」も同じく「大嘗之殿」(その年に出来たお米を神に捧げまつるために特別に設えた神聖な御殿)に大小便を撒き散らした悪行です。
 そのような人の迷惑も考えないで、独りよがりな行いを平気でするような平和を乱すような「罪穢」を持つ人達です。これだけではありません、此の他にも・・・

 長くなりますので、また、明日にでも・・・・