私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

「山は笑う」について

2020-06-01 12:33:57 | 日記
 今日もまた横道へ・・・というのも、今日は六月朔日です。気象予報官によると、梅雨前線が四国まで覗いておるとか。私の町吉備津も、また、どんよりとした梅雨空に緑の山が静かに佇んで、沈黙の日をうかがわせる”夏の入りかな”です。(暦の上では立夏から立秋まですが)
 「山が笑う」というのは春の山を形容した言葉だそうですが、では、夏の山は「笑う」ではなく、なんと形容すればいいのでしょうかね??「鳴く」「話す」ではどうもすっきりとしません。ではと、「ななす」を「華す」「放す」、それとも「発す」とでも・・・

 と何やかんや、初めからそのような機敏な節気の感覚などない頭を使っても仕方ありません。そこで、中西進先生のご本

        「ことばのこころ」

 を開いてみました。そこには中国の宋時代の画家の郭煕(かくき)の言葉の中に「山が笑う如し」とともに
        「夏の山は蒼翠にして滴るが如し」
 と書かれてあります。やはりこの「滴る」が夏の山を、特に、今の季節の山を言い表すのにに一番適した言葉ですね!!!!!!!
 その「滴る吉備の中山」を写真でもと撮影してみました。それをどうぞ。今朝10時に撮影しました。

    

       真金吹く 吉備の中山 蒼翠の  
                   風吹き下りて 山は滴る

 お後がよろしいようで・・・