私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

「古歌や古典に見える吉備の中山」

2020-08-07 09:52:14 | 日記
 吉備津の大先輩に「薬師寺慎一」先生がいらっしゃいましたが、彼の著書
                「吉備の中山と古代吉備」
 に、「まがね吹く吉備の中山帯にせる細谷川のおとのさやけ(古今集)」「ときはなるきびの中山おそなべてちとせの松の深き色かな(新古今)」の他に沢山の「吉備の中山」を詠った古歌が多くみられるとして、二十三首も取り上げておいでです。
 その中にはあの「末の松山浪こさず」の元輔の
        "誰かまたとし経ぬる身をふり捨てて吉備の中山超えむとすらむ”
 も、また後鳥羽院の
        ”真金吹く吉備の山風うちとけて細谷川も岩そそぐなり”
もあります。
 しかし、何故かはわからないのですが、当然取り上げられるのではないかと思はれる、先に上げた西岡惟中や長嘯子は入っていません。江戸以降の歌は古歌ではないからかもしれませんが???