私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

今年のお花見も・・・

2018-04-04 15:03:20 | 日記
         ”年ふれば よはひは老いぬ しかはあれど
                         花おし見れば 物思いもなし”

 とばかりに、今年も、我が町吉備津では老人ばかりの男女合わせて総勢18人でお花見をしました。丁度、桜は春の風にあおられて残り花が風と共に散っており、その花びらはちらりほらりと盃の中に落ちて来ます。

         ”桜花 散りかひくもれ おいらくの 
                        来むというなる 道まがうがに”

 と言う風景そのものの我が老いらくの暫しの楽しみを散る花びらと共に一緒しました。

 なお、あの葛飾北斎の彼独特の花見の風景を描いた絵があります。めったにお目にかかれないのではと思いますので見てください。

             

 
 

「人衆狼狽し、児女滾倒」の江戸のお花見です。

2018-04-03 09:35:08 | 日記
 江戸繁昌記の「墨水桜花<スミダガワノサクラ>」の中に書かれています言葉があまりにも面白くて、途中ではとも思われますが、まり長くてもと思いますのでこれで最後にします。
 っその中には「三升様男児」「孌童」「野合娘」「馬喰坊」「金人」「子母銭商」など、今までに見たことも聞いたこともないような漢字が所狭しと並んであります。ちなみに、これを「ダンジュウロウノヨウナオトコ」「ワカシュウ」「カコヒモノ」「バクロウチョウ」「ダンナ」「コウリガシ」と、読ましております。(此の中で「馬喰坊<バクロウボウ>」は『宿屋の多かりし所』と説明が付いております)
 そのような人達が桜見物に
 
 「聚かに見る人衆狼狽し、児女滾倒<コトウ>するを。一道の黄塵<ホコリ>、人を眯<クラ>まし、花を眯まし、・・・」

 とあり、人々が花見に右往左往しながら大騒ぎしている様子を、このような言葉で御親切に書き綴っておりますが、その意味は十分には読みとれませんが・・・どうでしょうか???

 なお、滾倒<コトウ>とはどのような意味か「広辞苑」にも出ていませんが、「滾」は辞書によると、「たぎる」で水がさかまくと言う意味なのだそうです。子供や女までもがわいわいがやがやと辺りを駆けずり回って、その結果、辺り一面に砂埃が立ち上り、人や折角の桜の花までも薄ぼんやりとさせている状態を、こう表現したのではと思われますが????????

吉備津の桜は今が満開です。

2018-04-02 14:35:18 | 日記
 我々吉備津住民有志で4日にお花見を計画しております。・・・・そうそう、こんな言葉見たことがありますか???


        “団子貴於花”

 「花より団子」です。4日の我々のお花見も、将に此の言葉どうりの写真の側でも「お花見の会」です。


           

宮鬟とは

2018-04-02 09:24:06 | 日記
 「宮鬟雲を簇(むらが)らす]と書きましたが、笠置しずこではないのですが、何の事だかさっぱり分からずでした。さいわい、「宮鬟」に「しいたけたぼ」とルビがふってありましたので広辞苑も捲ると、そこに

        『江戸時代の御殿女中の髪の結い方。左右の鬢を張りだして椎茸のような形にしたもの。』

 と出ておりました。早速、三田村鳶魚の『御殿女中』を見てみましたが、その本の中には「しいたけたぼ」という名称は出ていませんでしたが、何やらそれらしい髪型がありましたので見てください。
                           
 このような髪型をした女性たちも沢山は花見に出ていたのでしょう。花の中に、そのような髪型をした女性がわんさと闊歩していたのでしょうか??そんな様子をこう書き著したのだろうとと思われます。

更に、花見の客について

2018-04-01 07:47:19 | 日記
 江戸繁盛記では「お江戸の花見」について、更に続けて書いております。
 「花を見る人は
     “東橋より木母寺に至るの間、遊人織るが如し”
     “童児童女 一連数百、除福仙薬を東海に求め、人間復タ鬼子母神を見る”
     “児女欣喜し 戯嬉して飢を忘れ、粉々。落花と斉しく飛び、躚々<センセン>胡蝶と共に一様なり。又見る宮女の伴を結ぶを。翠袖<フリ      ソデ>霞を披<ヒラ>き 宮鬟<シイタケタホ〉雲を簇<ムラガ>らす”
     “靚粧麗服<セイソウレイフク〉治<ヤ>を競ひ、妍を闘はし、各々は竊に我中老尾上に比す”
 などと書いてありますが、これは、多分、江戸中の老若男女の人々が着飾って桜見者に出かけている様子が書き込まれているのだろうとは想像がつきますが、その一つ一つについて詳しくは、その意味する処は分かりません。誰かお分かりの方はおられたら、ご教授いただければと思いますが???

 この続きはまだまだありますが、あまりにも難解語句が多く書き写すだけでも大変ですので、あと一回だけ、人々がお酒を飲んで欣喜雀躍してでいる様子も書いてありますので、それが又難解なのですが、それを紹介して終わりたいと思います。

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