トヨタがとうとう中国で基幹部品を現地生産
各紙が一斉に報道「環境車では初の海外生産」
トヨタ自動車が4日、「ハイブリッド車(HV)の基幹部品を中国で生産するとの方針」を明らかにしたと各紙が報道した。
世界最大の自動車市場である中国で売り上げ増を狙うが、日本の自動車メーカーがモーターや電池などのHV基幹部品の海外生産に踏み切るのは初めてとのこと。
トヨタは、2009年まで中国でプリウスの第2世代モデルを製造していたが、基幹部分は日本から輸出していたので、中国重視を鮮明したことになる。
これまでは、トヨタの広報は取材に対し、中国市場で環境対応車の売り上げを伸ばす経営戦略があると語っており、既に、中国国内での自動車生産について中国当局からの承認を得たという。
日本経済新聞によると、中国自動車大手の中国第一汽車集団公司との合弁で、早ければ2012年にも第3世代プリウスの中国生産を開始する予定と報道されている。基幹部品は江蘇省常熟にあるトヨタの研究開発センターで生産するが、組み立て工場は明らかにしていない。
中国での環境車の生産は米自動車大手ゼネラル・モーターズや独フォルクスワーゲンも計画しているが、基幹部品の現地生産については、技術流出を恐れて慎重な姿勢を示しているという。
いずれにしても、トヨタが中国重視を鮮明にしたことで、他メーカーへの影響もでてくるのではないだろうか。今後の自動車メーカーの中国展開から目が離せない状況は、今後も続くものと思われる。
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