２０１３年日本経済の気ワードとは
経営者の予測は、「速さ」、「挑戦」、「指導力」
今年は、巳年。
日経が調査では２０１３年の日本経済を占うキーワードを聞いたところ、回答で特に目立ったのは「スピード」という言葉だったという。
景気の停滞が続く中、経営者は「成長戦略の迅速な実行が不可欠」との認識を強めており、その結果がアンケートに反映している。と評している。
例えば、損害保険ジャパンの桜田謙悟社長は「日本経済の停滞を覆すために、各企業や組織が真っ先に一歩を踏み出す姿勢を続けていくしかない」との決意を込め、「スピードとチャレンジ」を挙げているという。
野村ホールディングスの永井浩二グループ最高経営責任者（ＣＥＯ）は「衆院選を経て、より腰を落ち着けて経済・財政政策を実施できる可能性が高まった」として、政権交代とともに「変化の扉を開く」一年になると予想している。
セブン＆アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼ＣＥＯは「リーダーシップ」を挙げ、「デフレを脱却し、新たな成長サイクルを実現するには、政治のリーダーシップによる国家および産業構造の改革が不可欠」と強調。三井住友信託銀行の常陰均社長は「国家としての決断力と実行力」を示すことで「海外からの信認を確たるものにできるかどうかが問われる一年になる」と政府に注文を付けているという。
一方、三井住友フィナンシャルグループの宮田孝一社長は「今年は経済立て直しのラストチャンス。早急に産業構造を抜本的に見直し、再スタートを図る必要がある」として、「リセット＆リスタート」をキーワードに挙げている。
巳年は、古くから財運、金運の象徴と言われる。ぜひ、今年は実行経済の面で、成長を感じる年になってほしい。年頭に当たって、日本経済が、これまでの不況から脱皮し、見事に再生することを切に願っている。
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