舞台「サクラジマ」から学ぶ
大正桜島大噴火の教訓
鹿児島の象徴である桜島が大正3年1月12日に大爆発した日から、今年は丁度100周年に当たる。
この大噴火は、国内で「20世紀最大の大噴火」と言われており、桜島と大隅半島が陸続きになり、 又、大噴火から8時間後には、マグニチュード7.1の大地震が発生し、鹿児島市街地では家屋の倒壊や、土砂崩壊など大きな被害があった。
しかし、このような大噴火でありながら、多くの住民が事態を察知し、避難行動をとったために、死者・行方不明者58人と犠牲者は少なかった。
この桜島の大正大爆発の様子をリアルに描いた『舞台「サクラジマ」~大正の大噴火』を鑑賞する機会を先日得ました。
この舞台は、知り合いの三角。神園両氏がプロデューサーを務めた鹿児島で、鹿児島の劇団の方々が手作りで作り上げた作品であり、100年前の大噴火の観測レベルや村行政と村民の葛藤、不安、連携の様子が、生々しく、迫真に、そしてコミカルに演じられ、すばらしい作品であり感動を受けました。
又、芝居だけでなく、噴火のスペクタクル、表情豊かなキャラクター、実話に基づいたストリーは見応えがありました。
この作品を通して、大正噴火のことを学び、知り、火山の特性を後世に語り継ぐためにも、ぜひ多くの県民の皆様方にみて戴きたい舞台である。ただ、公演は1日のみと聞いており、できたら県外の鹿児島出身者は勿論、多くの方々にも見て戴く機会を与えたい作品である。
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