トヨタ問題に3つの誤解があるとの米ミシガン大学ライカー教授の主張
トヨタ自動車のリコール問題
トヨタが苦しんでいる状況は、日本経済の現状を見るような感じもする。
トヨタのリコール問題には、誤解があるとの主張を米ミシガン大学ライカー教授は主張されている。それによると、大きく3つのポイントがあるようだ。
1番目は、「クルマが運転手の意思に反して急加速するとされる問題」は、トヨタ特有のトラブルではないということだそうだ。他社製のクルマでも同様の問題が起きているとのこと。
2番目は、1番目の「急加速の原因が、電子制御システムにあるように報じられているが、現時点ではその原因は証明されていない」ということだそうだ。ちなみに、10年間で2,000万台の中の2,000件で、0.0001%だそうだ。他社と比べトヨタが極端に多いわけではないようだ。
3番目が、「トヨタ生産方式に問題がある」という指摘(ジャストインシステムなど工場の生産システムを指す)があるが、工場のラインに問題があるわけではなく、むしろ、目を向けるべきは、電子化されたクルマを制御するソフトや、部品メーカーが供給する部品にあり、生産ではなく設計のあり方が問われている。
ということだそうだ。
更に、ライカー教授は、誤解が広まる背景には、米政府がトヨタに厳しい姿勢をとっていること。また、米民主党が消費者の側に立ち、自動車のトップメーカーと戦っている姿が国民の支持を得やすい。という主張をされている。
いずれにしても、トヨタは、今回の件では同社の消費者や政府の不満への対応が遅かったというのは、間違いのない事実だろうと思われます。
かごしま企業家交流協会
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