18日は夕方、突如神戸大学へ。神戸大学教職員組合9条の会主催で一海知義さんの講演会があるというので出向いた。テーマが「憲法の文章」という、どんな話なのか興味をそそられるものであったので、ホントは出かけるような時間的余裕はなかったのだがとにかく行ってみた。
漢詩、漢文の大家らしからぬ親しみやすい語り口調で、まずは「後期高齢者医療制度」斬りから話が展開、3人の兄をガダルカナルやビルマなどの戦地で亡くされたことや普段は夜間は外出しないのに今回こうして出かけてきたのは何よりも9条の力だと話された。本題は憲法ということで「十七条の憲法」、「大日本帝国憲法」、「日本国憲法」のそれぞれの一条と九条について漢文的考察を行われた。
・一七条の憲法と旧憲法は漢文でできているからこれは外国語であり、借り物である。どちらも四六駢儷体というパターンで書かれていてこういうものは支配者が民衆を取り締まるために書く文章である。
・その意味で日本国憲法は漢文ではなくい、ひらがなで書かれた初めての日本の法律である。ひらがなは1000年前に作られ女性がこれを独占して使い、文学として高めていった。カタカナからひらがなへの流れは、それは支配者から民衆へ、男性から女性へという時代の流れを表しているのではないか。
・・・・など知らないことばかりのお話であった。
最後に何事も運動には3つの「あ」が大切だと言われた。「あわてず、あせらず、あきらめず」の3つだそうで、これが運動を長く続けていく秘訣だとのことであった。