昨夜は杉山貴士さんの次の新刊準備のための対談を行いました。対談相手は『ゲイでええやん。〈カミングアウトは息子からの生きるメッセージ〉』(東京シューレ出版)を昨年出版し話題になった伊藤真美子さんでした。
現在、性的マイノリティの様々な運動や活動は、マスコミにも当事者たちが登場して、ずいぶんと一般にも広く知れ渡るものとなってきましたが、しかし、そこには自ずと限界があるように思えます。それは当事者たちの生活、労働、暮らしというような生の姿が決して表には出てこないということです。
当事者も社会の中で、1人ひとりの生活者として送る学び、働き、暮らすという当然の営みがあり、だからこそそこには様々な困難、苦しみ、悩みなどがあるのですが、そういった問題は決して表舞台では語られることはありません。本当はそこにこそ、問題が山積しているように思うのですが。
そのことを抜きにして、果たしてこの社会は性的マイノリティの人たちと共に生きる社会になるのだろうかと、それでいいのだろうかと…。そんなことを杉山さんと話し合っています。
果たしてどんな本になるかはまだこれからですが…。