来年度の介護保険見直しに向けてわずかな審議時間で「介護保険法等改正法」が可決・成立。現在その施行に向けて、厚労省の社会保障審議会介護給付費分科会での介護報酬・基準改定の議論を中心に検討が行われていますが、その内容は国民にはほとんど知らされていません。
実はこの「改正法」には、要支援者サービスの保険外し、特定地域を1つの事業者に委ねる、介護職員に医療行為を押しつけること、有効な「介護難民」対策がない、保険料負担軽減のための「公費負担割合増」に触れていないなど、ほかにも重大な問題点が隠されています。
この本は現在検討中の「改正法」に対して、これまでに「決まった」こと、介護保険見直しに込められた危険な狙い、「法改正」の重大な制度改悪の中身についてこれまでにわかっていることを解説、検討委員会に対して利用者、家族、事業者など介護保険の充実を願う人々が声を上げていくために役立つ本として緊急出版しました。
来年4月までの残された期間、介護保険を少しでもよくするために、これから私たちは何ができるでしょうか。今からでもできることはたくさんあるはずです。それが何か、一緒に考えましょう。