MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.061 「インサイド・マン」 (2006年 米 128分 シネスコ)

2006-06-12 00:42:16 | 2006年劇場鑑賞
監督 スパイク・リー
出演 デンゼル・ワシントン
    クライヴ・オーウェン
    ジョディ・フォスター



銀行強盗を題材にした作品って昔からいろいろありますね。
特に私が好きなのはシドニー・ルメット監督の傑作「狼たちの午後」。
アル・パチーノ主演の作品で、主人公が銀行に立てこもり群集やメディアを煽り一躍、時のヒーローのように扱われていく・・・
現場に殺到した群集の前でお金をばら撒くシーンが印象的です。

また銀行強盗ではないけど警官に追われた宝石強盗の一味が街の酒場に逃げ込み、結果的に警官に包囲され立てこもる事になってしまうケビン・スペイシーの第1回監督作「アルビノ・アリゲーター」て作品もありました。
この映画のキーポイントは包囲した警官たちが犯人の顔も知らず、人質も誰かわからない・・・つまり犯人と人質の見分けが付かないというのがミソでした。
そうそうこの「インサイド・マン」もそれとよく似た構成ですね

あらすじ
マンハッタンの銀行で強盗事件が発生し、犯人グループのリーダー、ダルトン(クライブ・オーウェン)は人質を取って銀行に立てこもってしまう。現場に急行した捜査官フレイジャー(デンゼル・ワシントン)は事件発生から7時間経っても行動を起こさない犯人たちに対し、時間稼ぎをしているのではないかとの疑問を抱き始める。

やはり”立てこもりムービー”の面白いところは篭城した者とそれを取り囲む者のやり取りの面白さが挙げられますね。
近年で代表的なのがサミュエル・L・ジャクソンとケビン・スペイシーが共演した「交渉人」でのプロ対プロの交渉人対決が中々面白かったですね。
やはりそのやり取りのスリリングさが溜まりません!

でもこの「インサイド・マン」は例えばトニー・スコットあたりが撮ってれば派手なサスペンスアクションになったかも知れないが、しかし今回はスパイク・リーが監督!
それだけに単にサスペンスアクションに留まらず、練られたプロットと大胆なトリックを用いた力作となっています。
正直なところ少し疲れた部分もあり、単に面白かったて訳ではないけど・・・

それでも役者は完璧だし、インド音楽を使ったテーマ曲もインパクト強い!
ジョディ・フォスターがもっと全面に出てるのかな?と思ってたけど、意外と出番が少ない目でしたな。
強盗映画のパターンに洩れる事なく警官と犯人のやり取りも充分スリリングで面白いし、犯人と人質が同じ格好をさせる着想もいいですね。
でも終盤の終わりそうで中々終わらない展開は疲れました・・・



★★★ 2006.6.10(土) MOVIX堺 シアター7 21:45 J-18