MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

ミュージカル「ドラキュラ」(追加公演)

2011-09-16 22:11:15 | ライヴ&イベント



梅田芸術劇場へミュージカルを見てまいりました
それが元宝塚のトップスターの和央ようか主演のミュージカル「ドラキュラ」!
ホラー映画ではお馴染みのモンスターであり、何かと色々とアレンジされているあの有名な吸血鬼です
今回の舞台もブラム・ストーカーの原作をベースに展開されるという事で見てきました

でもホラー映画ファン的な立場で見にきてるのは多分わたしぐらいであろう・・・と確信を持てるほど9割方は女性のお客さん!
予想はしてたけどさすが和央ようか目当てと思われるヅカファンらしきおばちゃんらの多い事!
そんな中2階席の中央席に座りステージを見ると、ドラキュラ伯爵の古城の城壁をあしらった巨大な半円形のセットとその円形に沿った形で作られてる階段が目に飛び込んできます

以後ステージではこの階段が360度舞台上を回転し、登場人物の登場に様々な形で使われたり、時にはドラキュラ伯爵の古城の階段になったり、地下室の階段になったりと演出により色んな役割を果たしたりします
また城壁をあしらった半円形のセットも180回転して裏側が別のセットになってたり、左右に割れて別のシーンのセットが出てきたりと、この城壁と階段が終始効果的に使われてます
またなっちが寝たまま空中に少し浮いたり、和央ようかが長いテーブルを透明人間のごとくすり抜けたり(そう見えたんだが)と、細かい仕掛けが所々あり舞台隅々見ていたら楽しいね

本日16日から大阪公演始まったばかりなので(私が見たのは15日の追加公演)内容の事はあまり書けないけど、女性が演じる世界初のドラキュラ伯爵はそんな違和感もなく見れました
そこは宝塚歌劇団の元宙組トップ男役の“男前“の和央ようかさんのたしかな演技力によるものでしょう
ドラキュラ伯爵に付く3人のしもべの吸血鬼も原作や映画では女だが、今回は3人のイケメン男に変更されています
出てくる男優はみなイケメンばかりだ・・・あの虫食い男レンフィールドまでイケメンだ
ミュージカルとしてあのドラキュラの物語がどんな風になるのか?という興味がありましたが、雰囲気としてはミュージカル「オペラ座の怪人」のような雰囲気ですね
あちらはガストン・ルルーの原作ですが、どちらも恐怖小説の古典ですね

元モーニング娘。の安倍なつみがヒロインの親友ルーシーの役で出演しています
意外と舞台俳優っぽい雰囲気になっていて下手に歌手やタレント活動するより、こちらの方面で活躍する方がいいかも知れないですね
でもミュージカル部分のパートは後もう一息かな???周りの役者さんがみんな達者な方々ばかりだから、その辺の違いは感じました
でもなっちが意外と頑張ってて(吸血鬼に豹変する芝居も良かったよ)安心したよ

でもやはり和央ようかがこの芝居では一際輝いておりました
何といっても他のキャストさえも圧倒する存在感はさすがです
なっちとは比べ物にならない圧倒的な声量の凄さは宝塚トップスターの実力を見せつけられた感じ・・・また最後まで二コリともしないスタイリッシュな雰囲気も良かった
ただやや最後が呆気ないのはドラキュラ映画を数々見てきた者にすれば少し残念。
でも愛が故に破滅していくドラキュラの姿は切なくてどこか悲しげ・・・そこら辺の部分はさすが女性が演じてるだけに男には出せない空気を感じた



★★★★ 2011.9.15(木) 梅田芸術劇場メインホール S席 2階5列26番(チケットぴあ)