以前、ジェフリーアーチャーの遥かなる未登峰というエベレスト登頂への挑戦の小説を読んだ。
こちらは、第二次大戦のドイツ戦線のお話だ。
主人公は、1936年に友人がアイガー北壁で事故で死んだことをトラウマにしている。調べると実際、その年に事故があり、映画にもなっている。実話の影に物語の端緒があると言うわけだ。
アイガー北壁を登り切ったところで、待ち受けしていた敵の手中に落ち、また、降りて雪山に散った、何のための奇跡の登頂〰。そして、再び北壁に向かう。成否読者の想像にゆだねる、そこで終わった方が心に重く残ったかな。ハッピーエンドでは、感動できない僕は、ひねくれ者かな。