月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

すみいろがさ

2020-03-03 23:39:40 | キノコ
ひさびさに行きつけの公園に行ったら、「ヒスイガサに似たキノコが生えている」と職員の方に教えてもらった。ヒスイガサ?なんかの間違いじゃないの??

ヒスイガサ(仮称)とは、この公園で観察できる緑色の小さなキノコのことである。キノコとしては珍しい色なので、この公園に生えるキノコの中でも屈指の被写体なんだけど、あれが生えるのは夏。よりにもよって、こんな寒い時期に生えてくるとは思えないなぁ。


で、案内してもらったのがココ。うぉい!ここは階段じゃねえか。

いぶかしみながら調べてみたら。おお!そんなバカな!生えてる生えてる。階段の三段目から七段目くらいまで、まばらに20本以上生えていた。そしてなぜか階段にしか生えていない。なんでや!

なるほど。確かに大きさも形もヒスイガサに似ている。
ヒスイガサはフカミドリヤマタケという別名にも見られるように、かなり暗い緑色をしていて、状態によっては黒っぽくも見えるんだけど、その点ではこのキノコもそれに近い。でもこれは緑系ではなくて紺色系のようだ。
その証拠に、古くなったキノコを見ると、青みがかった薄ずみ色が確認できる。


しかしこのキノコなんだろうなぁ。紺色の小型キノコで思い出すのは、イッポンシメジの仲間だ。たとえばコキイロウラベニタケは、紺色をしていて芝生に生えてくる。
近い仲間にこんなのがあってもおかしくないかな・・・

でもヒダを観察するかぎり、ピンク色を帯びていないし、ヒダがまばらで厚みのある感じとか、つき方がイッポンシメジ系というよりもヒスイガサと同じヌメリガサ系なのよね(勘だけど)。
うん。やっぱり確実に見たことのないキノコだ。図鑑やネット上でも見た覚えがない。これはいいものを見せてもらった。こんな季節でもこんな場所に生えるキノコあるんだねぇ。

とか言うだけ言っておいて、基本情報をほとんど調べずに置いてきてしまったけどねっ!せめて粘性くらいは調べるべきだった。

仮の名前を・・・。ヒスイガサを踏まえるのであれば、このキノコに似つかわしい色は「墨色」であろう。個人的な仮の名称として、「スミイロガサ」の名を与えておく。



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当ブログ(ていうより私?)を紹介していただきました!

2020-02-21 06:15:25 | 撮影
『火星で育てるならじゃがいもよりきのこ』

『デイリーボータルZ』にて公開中!
なるほど、ちょっと読んでみたくなるキャッチーなタイトル、お見事ですな。
今までこのブログで自分の顔をさらしたことはなかったので、ちょっと恥ずかしいです(^^;


去年の12月、gooブログから連絡があり、『月刊きのこ人』管理人としての私に取材したいとのこと。

「??」

人気ブログというわけでもなし、それでなくとも更新をサボりがちな私に取材とはどういうことか。さてはあやしいセールスだろうかと一瞬思ったけど、文面から見る限りそんな感じはしない。
取材OKの返事をすると、年明けに取材を受けることに。是非にもフィールドへ同行したいという。この時期に??

当日、デイリーポータルZのライターさんとgooブログの方、二人がいらっしゃった。若くて人当たりのいい感じ。私も緊張せず、とても話がしやすかった。
今回の取材はライターさんが主導しているようで、けっこうグイグイ押してくる。予想外に本気度が高く、こっちも乗り気になって楽しかった。

フィールドに出ると、さすがに時期が厳しく、あまり写真映えのしそうなキノコはなかったが、しょぼいキノコを頑張って撮影するのも醍醐味ではあるので、それなりに撮れ高はあった?かな。
どうも今回の趣旨は、アクセス数を稼ぐことを念頭に置いてるようなプロブロガーどかではなく、純粋に趣味でやってるこだわりの強いブロガーを対象に取材している、ということらしい。
まあ、その点、このブログは毒キノコ食ったり、キノコポエムつくったり、意味不明なキノココンテンツがそろってるしな・・・

ライターの安藤さんは、単に仕事で取材している、という感じよりもずっと前のめりな、攻めてくる感じで話を聞いてくる。これがシロウトから面白い話を引き出すテクニックなんだろうな、と思うと同時に、彼自身の魅力も感じた。(あとで調べたら、経歴からしてめっちゃ面白い人だった)

出来た記事は想像以上にボリューミー。フィールド取材を推した意図もこの記事を読んでよくわかった。面白くまとめてくださり、ありがとうございました!

ちなみに、私の前に取材したという『貝殻爺』の記事も面白く。このマニアブロガーを取材するシリーズ、これからも続くらしいので、私も追いかけて読みたいとおもう。

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外生菌根菌とAM菌

2020-02-16 21:52:32 | キノコ知識
季節的にネタがないので、キノコの基礎知識をわかりやすくまとめた記事も書いていこうかと思う。今回は、菌根菌について。

テングタケ、ベニタケ、イグチ・・・私が好んで撮影しているキノコの多くは生きている木の根っこに取りついて暮らしている菌根菌だ。木が光合成で作った栄養を分けてもらうかわりに、菌糸を細く長く伸ばせる特徴を生かして集めてきたミネラルや水分を提供している。たしかに彼らは、樹木のパートナーとして生活しているわけだが、樹木にとってはその実、パートナーというよりも、生きるために欠くべからざる存在、必須の生活インフラに近い。人間で言えば電気や水道にあたる。彼らのおかげで生活力が格段に高まる。逆に菌根菌のサポートがなければ高い確率で木は枯れてしまうのだ。

ところがだ。先ほど挙げたキノコたち(専門的には「外生菌根菌」という)は、ごくごく一部の樹木としかパートナー契約を結べない。日本だと、マツやナラの仲間にほぼ限られてしまう。
では他の木はどうしているんだろう。無しでやっているのか?

そんなことはない。実は、菌根菌にはもうひとつ大きなグループがあるのだ。
「アーバスキュラー菌根菌」、別名AM菌。なにやら長くて小難しい名前だが、菌根菌と言えばむしろこちらが本家だと言っていい。
なにせ、四億年も前、いや、もっと古く、植物が上陸したころからすでに存在した彼らは、樹木はおろか、コケやシダを含む大半の植物と菌根を作ることができるのだ。
もちろん畑で育っている野菜にだって共生している。農業資材として菌が売られているくらいだ。

しかし、彼らはキノコを作らない。普通に生活している人間の目が彼らをとらえることは絶対に無いと言っていい。しかし、地球上の植物の大半は彼らの助けなしでは弱ってしまうか、あるいはちょっとしたことで枯れてしまう。

真の「縁の下の力持ち」とは彼らのことだろう。AM菌、人間にとっても欠かせない菌類。心にとどめておいてほしい。
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ろくしょうぐされきんもどき

2020-02-08 00:10:38 | キノコ
山へ行くと、中まで緑色に染まった枯れ木が転がっていることがある。誰かが絵の具を染みこませたんじゃないかと思うほど不自然なくらいの緑色。あれは人ではなく菌類の仕業である。

ロクショウグサレキン。ロクショウ、すなわち「緑青」は金属である銅に生じるサビを指す言葉で、文字通り青緑色をしている。そんな緑青色をしたキノコは、腐らせた材まで緑青色にしてしまうのだ。
キノコは直径5ミリほどのごくごく小さい皿型。きちんと調べなかったので分からないが、これはモドキの方であるように思う。
それほど珍しいキノコではないが、湿り気が好きなのか、たいてい材の下側に生えているので、シャッターチャンスはなかなか巡ってこない。もし観察したいのなら緑色の枯れ木を見つけて手あたり次第に裏返してやると見つかるだろう。

ちなみに緑色に染まった材木を使って染めものができるそうな。
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『ほなまた』

2020-02-04 12:26:10 | キノコ本
『ほなまた』 こしだミカ著

濃ゆい絵がらのキノコ絵本。
妙に人間味のある動物たちが、地面からにょきにょき生えるキノコを見つけて目を輝かせる。
食べ物として天然キノコを扱いつつ、生き物としての側面にも触れているという純度の高いキノコ本。


動物のメンツはイノシシ・サル・モモンガ・ハエ。獣だけかと思ったら、なぜかハエっていうのが(笑)
でもこのハエの描かれ方がとてもよい。表情まで伝わるようだ。
他の獣たちも挙動や表情が豊かで、なにやらオジサンくさい。イメージ的にイノシシはバブル期のモーレツオヤジ、サルは蘊蓄オジサン?


キノコ(菌根菌)が胞子から発芽して木の根っこに向かって菌糸を伸ばすの図。
学術的だな。こういうのはなかなか珍しく、理系男子としては嬉しいところ。

枯れ木の樹皮をモザイク風に一枚ずつ色を描き分けていたり、背景のあちらこちらで小動物が躍動していたりと、地味な里山にも豊かさがあることを伝えてくれる。
また、そういう細かい部分ももちろんだが、目力の強い獣や人物の造形にもついつい目を奪われる。現代風のカワイイとかには程遠いが、気に入る子供も多いだろう。少なくとも私は好きだ。

文章はそれほど多くなく、3歳くらいから読めそうだが、小学生低学年くらいでも楽しめるハズ。



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まゆはきたけ

2020-02-01 22:10:07 | キノコ
神社の切り株にベージュ色の小さなキノコ。でもよく見ると変な形をしている。土管みたいな黒い筒の先に、筆みたいな毛が生えて垂れ下がっているみたいな??

名はマユハキタケ。「マユハキ」は『眉掃き』で、かつて女性の化粧道具として用いられた小さなハケのことを指すらしい。そう言われれば確かにそんなような形だな。

で、この眉掃き。キノコとしてはかなり珍しい形で、似たものはちょっと思いつかない。それもそのはず、分類を調べてみたら変なグループに属していた。
子嚢菌類のユーロチウム目。ぜんぜん耳慣れない。どちらかと言えばキノコではなくて、カビが属するグループである。

でも、実を言うと、ここで言うところのキノコとカビって、境目があんまりはっきりしていない。菌類の専門家に聞いても当たり前のように意見が食い違う。さらに言えば、ひとつの種類の菌が、状況に応じてキノコを作ったりカビを作ったりと、2つの形態を使い分けるなんてこともザラにあるのでややこしい。マユハキタケにもカビ世代があるんだろうか。

マユハキタケはタブノキに好んで生える。暖帯の照葉樹林に多いタブノキは三重でもごく普通に見かける樹木だけど、マユハキタケはそれほど見かけない。ただ、一度発生すれば2~3年の風雪に耐えられるキノコなので、見つけることができれば当分の間は楽しめる。



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『ラムネ氏のこと』

2020-01-26 22:46:22 | キノコ本
『ラムネ氏のこと』  坂口安吾 著

『ラムネ氏のこと』は坂口安吾による随筆。ごく短い。青空文庫で無料で読めるので、読みたい方はこちら

【以下ネタバレ】
話は他愛もない話題から始まる。夏まつりの縁日とかに売られているラムネ。あのシュワシュワと冷たくて甘いヤツ。あの瓶のビー玉を発明したのは誰だろうかと。
ビー玉が入り口を見事にふさぐから、飲みかけでも炭酸が抜けずに済む。それはそれで大した発明かもしれないが、それを見出すために一生涯を費やした者がいたとしたなら、滑稽じゃないか、と。

いや待て。およそ世の中にある物は、多かれ少なかれ、そのような犠牲のもとに成り立っているかもしれぬと、坂口安吾は思いを巡らす。

たとえばキノコだ。
キノコを食するという行為もまた、毒による中毒があるゆえに犠牲なくしては語りえない。
坂口本人は、山奥の宿泊先で出された得体のしれないキノコ料理を『幾度となく茸に箸をふれようとしたが、植物辞典にふれないうちは安心ならぬといふ考へ』で、まったく食べることができなかった。

これは私の目から見てもまったく聡明な判断だと思うが、しかし安吾はこうも思う。
『私のやうに恐れて食はぬ者の中には、決してラムネ氏がひそんでゐないといふことだ。』

つまり、己の生涯を犠牲にしてまで新しい知見や発明を手に入れようとする者にしか、ものの在り方は変えられない、と。
それがたとえラムネのビー玉のように他愛のないことであっても、我々は敬意を表するべきなのだろう。
【要約終わり】


身につまされる話だ。私自身も、食えるかどうか判然としないキノコを幾度か食べたことがある。
べつに無一文というわけでもなし、今どき100円も出せば安全でおいしいキノコなぞどこでも買うことができる世の中である。
わざわざ危険を冒してまで、しかもたいして美味しくないキノコを食べることに、いったいどんな意味があるというのか。

理屈で考えれば、褒められるべきことなど何もない。無意味、阿呆。まったくもってその通りだと思う。でもね。それだけじゃない、それだけじゃないんだ。

私たちはできるだけ合理的にふるまう。むろん計算を間違えたり、感情的になってしまったりして不合理な決断を下してしまうことだってあるが、とりあえず損はしたくないし、なるたけラクをして、たくさんの利益を得たい。
たとえば高性能なAIを作って、決定をすべてそいつに委ねれば、人はつねに合理的な判断を下せるようになるだろう。そしたら絶対損しない。

でも、それって。人間やってる意味なくない?あなたがあなたである意味なくない?
完全に合理的な判断に身をゆだねた途端、あなたは取り換え可能な社会の部品に成り下がる。飯食って寝てCO2と糞尿を排出して。生まれて死ぬまで。それだけの機械だ。

だからね、私たちは人間であり続けるために、できるだけ不合理なこともしなくちゃならないのさ。

ということで!そう、ラムネ!ラムネを飲みましょう!!
そしてビー玉をどうにかして取り出せないものかと瓶をガラガラ振りませう!!
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えのきたけ

2020-01-22 20:46:06 | キノコ
自分は寒いのが苦手。冬は家にこもってフィールドには出ない!のが常だけど。今年はあまりにも暖かいので、いつもやらない冬キノコ探しをしてみた。

冬キノコと言えば、本命はヒラタケ。寒茸(かんたけ)とも言われるほど、真冬の寒さでも生える。傘が幾重にも重なる株の大きさ、そして味の上でも申し分ない冬の王者だ。
もちろん探すのもヒラタケなんだけど、もうひとつ、忘れちゃならないキノコがありましてねー

・・・この日は沢沿いの雑木林を狙って探していた。結果は惨敗。ヒラタケがあったものの、シワシワに干からびた小さな株でとても撮影に耐えない。
せめてキクラゲでもないかなぁと思ったけどそれもなし。

あきらめて駐車場へむかって歩く途中、池のほとりの細い木の根元に何やらキノコのようなものが。これわ!エノキタケだー!!

言わずと知れた冬キノコ軍・副将。
もちろんスーパーで売ってるあのエノキタケだ。天然物は茶色で、傘にぬめりがあるのが売り。それこそナメコと間違えそうな見た目だ。でもスーパーで売ってるエノキタケもよく見ると傘はぬめぬめしてるからね~。

この日見つけたものはカラカラに乾いてしまっていて、傘のぬめりもなかったけど、粉を吹いたように見える茶色い柄と白いヒダはかろうじて健在だった。これはこれで冬らしくて風情があるから良しとしよう!


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ぬるでたけ

2020-01-18 23:24:25 | キノコ
すんごい細かい硬い系キノコがワラワラと並んでいる。

よくよく見るとおかしな形で、遠目には鼻?のようだ。

名はヌルデタケというキノコ。「ヌルデ」はウルシに近い低木の名前だ。ヌルデの木にしか生えないからヌルデタケ・・・と言いたいところだけど、そうでもないらしい。
この写真のもコナラの枝から生えてるっぽいなー。
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『ダンジョン飯』

2020-01-14 22:37:17 | キノコ本
以前こちらで紹介した漫画『ダンジョン飯』が、キノコネタで溢れかえってきたのであらためて紹介!

『ダンジョン飯』(九井諒子著)は、迷宮ロールプレイングゲーム(ダンジョンRPG)の世界を舞台にしたファンタジーグルメ漫画。

◎地下迷宮でドラゴンにより全滅寸前に追い込まれたライオスの一行。だがライオスの妹・ファリンが命と引き換えに脱出魔法を唱え、どうにか地上に戻ることができた。ドラゴンに食われてしまった妹をどうにか蘇生させたいライオス。しかし、再び地下に潜るには食糧が足りなかった。ついでに言えば、時間もなければお金もない!そこでライオスは苦肉の策として、突拍子もないアイディアを提案する・・・それは自給自足!魔物を料理して食べながら進む!!

見よ!めくるめく魔物グルメの世界が、いまここに花開く!


・・・今回、きのこリッチなのは7巻と8巻。

7巻では、円を描くようにして生えるキノコの『菌輪』が登場している。
このキノコ、ただのエリンギのようにしか見えないが、実はキノコではなくキノコの形をした魔物なのだ。チェンジリングと呼ばれるこの輪をくぐると、その人(あるいは生き物)は別の種族(近縁種)に変身してしまうという。たとえば人間がドワーフに、ドワーフがエルフに。さまざまな架空の種族が暮らすファンタジー世界で活躍する面白いモンスターだ。

おーい、思いっきり踏んづけてるぞー。

作中でも触れているとおり、これは『取り替え子』伝承をふまえたネタだろう。ヨーロッパには、『妖精(フェアリー)によってかわいい子どもが醜い子どもと取り換えられてしまうことがある』という言い伝えが存在する。


「取り替え子」の英訳もまさしくchangeling(チェンジリング)。でも、輪っかの英語スペルはringだから、LとRのリング違い!当然、チェンジリングという名前の輪っかも言い伝えには出てこない。この漫画で具体的な「リング」が出てくるのは、作者による自由な連想だろう。でもその輪っかに、あえてキノコの菌輪(フェアリーリング)を選んだのはお見事と言うしかない。フェアリーつながり!!


8巻では、『歩きキノコ』が大量発生!
表紙も見事に無数のキノコで彩られているぞ!あ、アミガサタケめっけ~


歩き茸は本作中の最弱モンスター。もちろん食材にもなるぞ。種類がいっぱい・・・やっぱり「歩き茸図鑑」とかあるんだろうか。


さらに巨大歩き茸出現!肉厚でバランスのとれた傘のふちに被膜があるからハラタケ系っぽい雰囲気。


こっちもいいねえ。右はヒダが粗すぎるけどドクササコがモチーフ??だとすると左はシビレタケ系かもしれない。


緊迫してるはずなのに妙にゆるい戦闘(どっちかというと狩り)とか、ほんわかとした調理&食事シーンとか、過酷で危険な道中を楽しそうに行くのが「ダンジョン飯」的ドラゴンクエスト。
さらに地下迷宮の魔物を生物学的に解釈するSFテイスト、これが病みつきになる。魚人の生態サイクルとかミノタウロスのメスとか!
『ダンジョン飯』は漫画誌『ハルタ』にて好評連載中。今回はキノコばかり紹介しちゃったけど、ストーリー展開も目が離せないぞ!




 



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かんぞうたけ

2020-01-11 18:40:57 | キノコ
やったー!初カンゾウタケ!!縁起がいいぞぉ(カビてるけど)

たぶん12月の半ばくらいに生えはじめて枯れずに粘ってるんだろう。5月メイン、秋にも少しのカンゾウタケが、まさか正月の神社に降臨するとは。酒飲みの人には特にご利益ありそうだね。
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菌賀新年

2020-01-07 21:32:31 | キノコ
あけましておめでとうございます。

キノコ仲間のあいだで『菌賀新年』の声が聞かれる2020年のお正月。

神社へ参拝ついでに初キノコ探しにおもむいてみた。本来ならほとんど見つからない時期にもかかわらず、何種類かのキノコを観察することができた。この冬はやっぱり暖かいんだねぇ。

もしかしたらこれも温暖化の影響なのかな?喜ばしいやら怖いやら。

きのこ好きに幸ある一年になりますように。

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『今日は菌曜日』

2019-12-30 00:24:59 | キノコ創作
『今日は菌曜日』 作:鳥居コデルマ

木曜日が終わった
時間に追われ疲れ果て
軋む体 重い頭
何をする気力もない
そんな時こそ救いは訪れる

今日は菌曜日
夜になればあの子に会える
今日は菌曜日
疲れなんてフル分解

君の笑顔は化学魔法
全てがエネルギーに替わる


菌曜が終わる
全てを溶かす君の糸に
触れた僕も溶けて
2人のタマシイは1つの部屋に
やがて迎える土曜日の朝

今日は菌曜日
木を食べて土に還す
今日は菌曜日
木に生まれ土に帰る

大地に芽生えた新しい何かが
太陽をうけて 光の粒を飛ばす



 
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おおごむたけ

2019-12-07 22:45:36 | キノコ
かっぽーん

おお、これは素晴らしい茶器ですなぁ。
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くさうらべにたけ

2019-12-03 02:05:09 | キノコ
わー!おいしそうなキノコー!!と思って近づくと、ぜんぶコレである。草浦ベニー。
食べれない。毒キノコ。残念至極である。これがハタケシメジだったらどれだけ幸せだろうか。いや、それでも私は毒キノコを愛する者として定評があるのだ。だが美味しいキノコが採れるんだったらやっぱりそっちの方がいい。

今年の秋は、ついぞキノコ探しをすることができなかった。正確には、まったく探さなかったわけじゃないし、多少は見つけてハツタケを食べたりもした。でもねー。

まあ時間がないと言えばないし、忙しいと言えば忙しい。でもそんな時でも夏はキノコを探しに行くのに、秋にはあまりその気にならないのはなぜだろう。

思うに
①意欲がない
②体力がない
③キノコがない

この3つだと思う。って、ぜんぜんダメじゃん(*_*;

①は主に撮影欲が湧かないという意味において。秋のキノコって概して白か茶色で背も低くて落ち葉になかば埋もれてて、すごく写真映えがしないのよねぇ。日がすぐ沈むから撮影時間も限られる。オマケに種類を調べても徒手空拳では分からんのがほとんど・・・

②は秋から冬にかけてキノコ栽培の業務が忙しく、気力と体力が削られて趣味に回す余裕がなくなることによる。バイタリティーのある人はそんなこと気にもかけず日夜飛び回ってるよなぁ。うらやましい。

③は三重県北部のキノコ事情。どうも鈴鹿山系は地質的にキノコが生えにくいらしく、仲間内でも『キノコ不毛の地』と自虐的にささやかれている。たしかに山に登ると、生えるのは木材腐朽菌かせいぜい落ち葉の腐生菌で、菌根菌の類はほとんど見ることができない。種類の特定できないフウセンタケ類がちょっとあるだけ。探し方が悪いのかなぁ?とも思うんだけど、それにしても無いんだよね。マツやコナラはたくさん生えてるのになー。

鈴鹿山系と言っても地質は一様ではないので、生える場所もきっとあるはずだ。が、もともと登山はシロウトな上に②の体力無し状態なので難しい。


とまあ、言い訳をつらつらと綴ってみたはいいが、そんなのを聞いて楽しい人いないよねぇ。すんまへん。

つーことで愚痴はこれくらいにして、もはやキノコのオフシーズンなので、まあそれでもキノコを楽しむことはできます的な記事を多少は書いていくつもりであります!(あくまでも多少)
よろしく~。
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