気がつけば新しい年度が明けていた。この冬は寒さが厳しく、春爛漫といえる日和をむかえたのもこの数日のこと。桜のつぼみがようやく開きつつある。
それにつけても地震は厳しかった。被害が皆無と言ってよいこの三重の地にあっても、震災報道によって感情が引きずられてしまう。さほど感傷的でない方だと自認する私ですらそうなのだから、被災の地にあって暮らす人々の心はいかばかりか。
原発の方はいまだ終息しない様子だが、わたしは容認派であったので、特に言うこともない。日本が世界でもっとも原発に向かない国であると同時に、もっとも原発を必要とする国であるという話は、まったくその通りだと思う。いずれにせよ、プロの仕事を信じ、結果を受け入れる以外ない。
辛気くさい話はこのくらいにしよう。つらくとも笑うのが大人の務めだ。
写真はヒメオドリコソウ。春の野草のふわふわっとした感じが私は大好きなんだけど、これを撮影するとなると意外に難しい。キノコと違って被写体が無尽蔵にあるのにかかわらず、ちっともアングルが決まらない。背景に邪魔なものが入りこみすぎる。ズームするとはみ出す。遠ざかると何撮ってんだかわからない。今回もうまく撮れなかったので切り抜いてお茶を濁した。冬場は長いこと撮影してないから、リハビリにはちょうどいいかも。