月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

にがいぐちもどき

2014-07-31 22:37:26 | キノコ
ニガイグチモドキ。若いうちは意外にキレイ。生長すると色が変わって、わけわかんなくなる。

あっ。7月終わっちゃったよ。

そろそろソライロタケが狙えるはず。どこかに生えてないかな~。探すだけでしんどい季節ではあるけれど。

しろすずめのわん

2014-07-30 22:43:34 | キノコ
シロスズメノワン。直径1センチかそこらの、小さな茶わん型のキノコ。

茶わんの内側が白くなっているのが特徴。誰かがミルクをそそいだみたい。

よく見ると茶わんのふちには毛がフサフサしていて、人間が使うには不便そう。やっぱりスズメでいいみたい。

スズメノミルクマグって名前でどうだろ?

キイロイグチの炊き込みご飯

2014-07-26 20:26:14 | キノコ料理
なにを主張したいのか蛍光イエローの柄に蛍光イエローの傘、あげく、さわると指が黄色になってしまうほどの派手派手きのこ・キイロイグチ。数々のキノコ図鑑で「食」となっているその実力を確かめてみた。

キイロイグチは梅雨時のキノコ。ごく普通に見られる種類なので、試すのは簡単なはずなのだが、いかんせん食欲がわかない。たしか昔に一度、みそ汁に入れて、汁がやたら黄色くなった記憶があるような……

ダイダイイグチで味をしめたわけではないが、やはりその色を活かすべく、炊き込みご飯にしてみた。


管孔がまだ美しい、かなり若いものを厳選して数本採取してきた。まずはこれを小さく刻み、小鍋で煮て色を出す。

このキノコもダイダイイグチと同じで、表面に傷をつけるとすみやかに青く変色するので、切ったらすぐにお湯にたたきこむ。切ってみると、黄色いのは表面だけで、内部は白。ちょっと意外だ。ただ、イグチにつきものの虫はほぼ皆無で、肉質も詰まっている感じがした。

できるだけ少なめの水で10分ほど煮る。おっ、煮汁が黄色くなってきたぞ~。


具が完成。
黄色いのが表面だけなせいか、思ったほど黄色が出なかった。なんかもう、かき氷のシロップ(レモン味?)みたいなのを期待してたのに。
気をとりなおして、といだお米に煮汁ごとキイロイグチを加え、足りない分量だけ水を加えて、ふつうに炊き上げる。


できた!キイロイグチの炊き込みご飯!

ダイダイイグチと比べるとずいぶん控えめだな。不満、不満ぞよ!

いやいや、勘違いしてはいかん。肝心なのは味だ。さてと・・・

まず、においを嗅いでみる。これはなかなか強烈である。例によって表現不能なニオイだ。無理に表現すると、チョークの粉まみれになった小学生のうわばき?あるいは、新築の体育館の器具倉庫?みたいなニオイだ。
正直、これは食べもののニオイではない。

この時点でかなり悩む。えーーー?これって……しょうがねえ、食うか……。

モグモグ……

んんん??

なんと、苦い。確かに苦い。「ちょっとすっぱい」と図鑑には書いてあったけど、キイロイグチが苦いなんて情報はどこにもなかったぞ?どーいうことや……。
とりあえずみそ汁と食べればごまかせる程度の苦みなので、ここは我慢しておこう。

うーむ。噛めば噛むほどに微妙である。

歯触りはコリッとしていて、イグチとしては上等だったものの、旨みはさして強くなく、けっきょく、弱い苦みと変なニオイだけが強調されてしまう残念なご飯になってしまった。

結論。ぜんぜんダメ。

せめて色が「もうハンパじゃなく黄色い!バナナの山に隠したら見えないくらい黄色い!」くらいなら、多少マズくてもパンチ力のあるメニューになったのになあ。

キイロイグチ
味ランク:C-(食べようと思えば食べれる)


ダイダイイグチの炊き込みご飯

2014-07-24 21:53:34 | キノコ料理
特上ダイダイイグチを見つけたので、前から一度試してみたかったダイダイイグチ料理にチャレンジしてみた。

ダイダイイグチは中型のイグチで、その名の通り全身がオレンジ色。おそらく西日本を中心に分布している。ただ、数はあんまり見つからない。

わりと背が低くて、そのかわりにずっしりと持ち重みがする。特に悪い臭いもなく、雰囲気はいい。いくつかの図鑑で「可食」となっているので、安全性に問題はなさそうだ。

ダイダイイグチは、煮るとだいだい色が煮汁に溶けだすと言う。普通の料理に使ってだいだい色に染まったら、それはただ迷惑なだけだが、今回は、ぜひともそれを生かそうと思う。メニューはズバリ、炊き込みご飯だ。

作り方は赤飯に準ずる。
少なめのお湯で小さく刻んだダイダイイグチを煮込み、色を出してから、汁ごとお米にくわえて炊きあげる、という寸法だ。
この時に気をつけることがある。ダイダイイグチは切り口が空気に触れるとすぐに青く変わってしまうので、切ったらすぐにお湯に放りこまねばならない。



うわー、ちょっと煮ただけでさっそく黄色くなってきた。味にメリハリをつけたいので塩で味付けをして、このまま弱火で10分ほど煮込む。今回はオマケで蓮根を加えてみた。

研いだお米を入れた炊飯器の内釜に、具を煮汁ごとそそぎ、分量に足りない分、水を足してセット。あとは待つだけっと。



できた!ダイダイイグチのだいだいご飯!予想以上にオレンジ色(笑)

まるでサフランライス!これだけの発色の良さを見せてくれたらそれだけで満点だ。

しばらくご飯を眺めるだけで悦に入っていたが、見るだけで満足するわけにもいかんので、食べてみる。
……ふむ、イグチの中でもトップクラスの緻密な肉質を持っているだけあって、細かく刻んで加熱したにもかかわらず、コリコリとした、しっかりとした食感がある。そのかわり、旨みや香りは強くなく、クセもない、まあ普通って感じ。総合的に見て、ダイダイイグチは、予想以上に普通の食材だった(色素を除いて)。

おいしく食べたいのならば、刻んだ鶏肉を少量足して、具を少し濃いめに味付けするといいだろう。ご飯を炊くときお酒を入れるといい感じになりそうだ。

ダイダイイグチ 味ランク:B (どちらかといえば美味しい)

かれえだたけ

2014-07-22 21:28:48 | キノコ
カレエダタケ。苔むした庭園に大群生。

普通種ってことになってるけど、自分のナワバリではそんなに見ないんだよなー。ありがてぇ。

ほとんどの図鑑では「食毒不明」か「無毒」だが、『街で見つける山の幸図鑑』(山海堂)によれば「おいしい」「隠れた名菌」とのことである。試したいなあ・・・

かわうそたけ

2014-07-21 21:21:37 | キノコ
サルノコシカケ系にもいるぞ動物シリーズ!

カワウソタケは夏、桜の木に生えてくるキノコで、傘の風合いがたしかにケモノっぽい。

これとよく似た北方系のキノコに「ラッコタケ」というのがあるんだけど……どこまでマジメに名前つけたのか疑わしい(笑)

とびいろほうきたけ

2014-07-15 19:29:16 | キノコ
先週末に一斉に生えたキノコはあらかた腐った。さすが早い・・・

林で見つけたのは先っぽが水色のホウキタケ。

外見的特徴だけで分類できるほどホウキタケ類は生易しくないけど、とりあえずトビイロホウキタケってことにしとく。

それはそうとどこがトビ色やねん。

ちゃにがいぐち

2014-07-14 19:55:20 | キノコ
こないだの土曜日に行われた上野森林公園でのきのこ観察会では、ジャンボなイグチやテングタケがボコボコ生えて大変なことになっていた。あまりの発生量に、ちょっとダークサイドに走ってしまったわい。

チャニガイグチ、意外ときれいな状態でお目にかかれないのでちょっとうれしかった。ヤマドリタケモドキと隣りあって群生していたんだけど、大きさが同じくらいなので、けっこうまぎらわしい。イグチ判別のやっかい者と言っていいかもしれない。

少し苦みがあるが、例によって苦みを抜いたら食えるんじゃなかろうか。試してみたかったが、この日は先約があってな・・・