月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

てんぐつるたけ

2012-06-29 23:00:57 | キノコ
今日は梅雨の中休みで久しぶりの青空。これは大チャンス!ということで早起きしてキノコ探し。

たくさん出てきてる!夏のキノコの主役、テングタケやイグチも増えてきた。

テングツルタケはテングタケの中でも先鋒をつとめる存在。今日はタマゴテングタケモドキもたくさん見られた。

あかやまたけ

2012-06-28 21:45:41 | キノコ
仕事帰りに関へ。

林内はまだ期待できないので車道沿いを探した。

雨上がりの超ステキなアカヤマタケ発見!


確認キノコ(思い出した順)
テングタケ、テングツルタケ(古い)、オモイデイロニガイグチ(とオレが勝手に呼んでる:ホオベニシロアシっぽいけど足元黄色い)、オニタケ、モリノカレバタケ、フサヒメホウキタケ、ホコリタケ、ニオイコベニタケ、カレバキツネタケ、アカヤマタケ、ウマノケタケっぽいの、ヒメカバイロタケ、ニョロニョロ(カレエダタケモドキとして片づけてしまいがちな不明菌)

全体的にいまひとつ。林内は探してもホネオリゾンテ。

あげはちょう幼虫

2012-06-27 19:35:30 | 動物
キター!アゲハチョウのいもむし!

ってゴメンナサイ、好きなんです、イモムシ・ケムシ系統。とりあえずつついたりとか。

昔、「ゾイド」っていう電池で動く恐竜型プラモデルのシリーズがあって、よく遊んだんだけど、「モルガ」っていうイモムシ型ゾイドの出来が異常によくて、「ウルトラザウルス」とかよりも好きだった。

やっぱファンも多いみたいで、こんな動画みっけた。

カワイイ……

ひめかばいろたけ

2012-06-26 22:22:39 | キノコ
菌根菌の発生が始まっているが、やや出足が鈍いようだ。数は多くないがベニタケ類の発生が先んじている模様。あともうちょいか。

晴れ間が射すのを待っているが、ここんとこ毎日曇りか雨なので、ワンチャンスすらない。出動するにしても撮影は厳しいな……とばかりも言っていられないので、偵察にでも出かけたい。

しいのともしびたけ

2012-06-24 20:52:08 | キノコ
見に行ってきました、シイノトモシビタケ。

ちょっと時期を逸してしまっているらしく、干からび加減のものが大半だったけど、それでもけなげに光っておりました。

暗闇の森で星座みたいに光っている光景を見られたので、まずまず満足。ちょっと遠いけど、また見にきたいな~。



※撮影条件おぼえがき

EOS60D トキナー35mmF2.8マクロ f/3.5 シャッタースピード8秒 ISO2500 頭にくっつけるライトがあると便利、カメラの固定が困難、と。

ウン、すんげー適当だからマネしないでね。

いたちたけ

2012-06-22 20:16:26 | キノコ
今年の春に購入したレンズ、トキナーのAT-X M35PRO DXを使ってみた。

35mmのマクロレンズなので、私の使う60Dで換算すると、焦点距離50mm強となる。今メインで使っている60mmマクロでは大きいキノコを撮るのがつらいので買った。とにかく近くまで寄れるのが強みなんだけど、ボケ味が今ひとつな感じで白トビもしやすく、出番少なめ。

でもこうやって広角に撮ると背景も撮れてけっこういい感じ。買ってよかった(これってマクロレンズじゃなくてもできるよな?とか言わない)。

f/5.7。今度はもっと絞って撮りたい。

きのこ観察会

2012-06-17 21:20:56 | イベント
今日は「みえ・菌輪の会」のキノコ観察会だった。

前日は一日中雨だったのに、この日は時おり晴れ間も見えるほどの絶好のキノコ日和。メンバーもけっこう集まって賑やかな観察会となった。

ふがいない大人たちよりはるかにやる気のある&目ざとい子供たちがあちこちからキノコを見つけてくる。写真のは木の上にキクラゲを見つけたようだ。

ここでひとつ悲報が。

この北勢中央公園には、キヌガサタケが発生する竹林があったのだが


なくなりました(T_T)


きれいさっぱり跡かたもない。超ショック。楽しみにしてたのに……

また新しいところ開拓せなあかんのか。しょうがないなー。



さてと、この日の戦果だけど、そんなに期待していなかった割にはそこそこの種類が集まった。イグチやテングタケは皆無、他の菌根菌もごくわずかだったけど、イタチタケをはじめとした地上生の腐生菌や、キクラゲ類、アミスギタケ、ダイダイガサ、ハチノスタケいった木材腐朽菌など、小型のものを中心にして多く見られた。30種くらいはあったかな。ツエタケが今日一番の大物。

楽しい一日だった。

あかしじみ

2012-06-16 19:34:05 | 動物
アカシジミ。雑木林で飛んでいた。幼虫の食草はコナラ。

最近はネットのおかげでキノコに限らず生き物の種類を調べるのが簡単になった。特に「画像検索」の使い勝手の良さはすごい。とは言っても種類が多すぎるものはやはり検索が難しい。こういう時、検索条件に「普通」ないし「普通種」をくっつけるとけっこう簡単にヒットする。素人が見つけるようなものはたいてい普通種だからだ。

このチョウは「シジミチョウ 普通」で検索したら上の方に引っかかってきた。でもさすがに「チョウ 普通」だと他のチョウはともかく、ハクチョウとかチョウトンボだとかチョウチョウウオだとか引っかかってきてかなりうっとうしい。これが「ガ」なんかだとさらに絶望的だな。多少の分類知識がないとやっぱり大変。

いつも思うがシジミチョウってシジミ貝とバッティングして困らないのだろうか。確か「ヤマトシジミ」ってのがどちらにもいたと思うんだけど。

『風の谷のナウシカ』

2012-06-14 20:39:58 | キノコ本
『風の谷のナウシカ』全7巻  宮崎駿

ストーリー:終末戦争後、科学文明は崩壊し、生き残った人類が住み暮らす世界。人間を寄せつけない特異な生態系「腐海」が徐々に広がり、人類の生活圏をおびやかしつつあった。
大国・トルメキア王国はドルク諸侯国にたいして開戦するにあたり、支配下の辺境自治国にも従軍指令を下す。「風の谷」の族長の娘・ナウシカもそれに加わっていた。ドルクは劣勢を覆すため、腐界の生物を兵器として用いはじめるが、やがて制御不能になり未曾有の大混乱を招く。戦争の非道に怒りを燃やし、それを止めるために孤軍奮闘するナウシカ。彼女の一途な想いはやがて、敵味方の壁を越えて多くの人を巻き込んでいく……
王蟲、巨神兵、ヒドラ…彼らに隠された秘密とは。風前のともしびに等しい人類の運命は。彼女自身が鍵となり、ナウシカは人々を世界の謎の中心へと導く。

……みなさんご存知、映画『風の谷のナウシカ』の原作漫画。

実は上映当時、この漫画は完成してなくて、それからも休んだり悩んだりいろいろあり、やっとこさ完結したのは映画を発表した10年も後のこと。それだけ難産した末に完成した大作だけに、宮崎駿の思想のエッセンスが存分に詰め込まれた中身の濃ゆ~い作品になっている。ちなみに映画部分はこの漫画版の四分の一ほど。



この漫画のすごいのは壮大なスケールの世界を作りあげながら、一方で細部まで手を抜かず、緻密に描き込んであるところ。「王蟲(オーム)」をはじめとした「腐海」の生物群や、多様な民族のもつ装束や道具、習俗から生活様式に至るまで、制作前の段階でイメージをよほど練り込んでおかなければ、ここまでのものは描けない。この作品だけで、日本の漫画文化が世界に誇れるものだと証明できそうだ。

ただ、中盤以降は重苦しい展開になるうえ、難解なやりとりもあるので、よほど覚悟しないと、ただのアニメファンにはつらいかも。まあでもここを読みこなせるようにならない限りは、真の宮崎駿ファンとは言えないか。私は時間をかけて何回も読んでるうちに、やっとこさ意味がとれるようになったけど、その時自分がすっごく賢くなったような気がした。



キノコ視点でいえば、やっぱり「腐海」の存在。この世界では菌類は背丈をはるかに超えて巨木のように生長し、光合成ができる、という設定になっている。すごいオリジナリティ!超巨大粘菌なんかも登場するし、キノコそのものの出番はないにしても、菌類(ないし粘菌)がストーリーを左右するほど活躍するという点に、話のスケール、知名度を加味すれば、これはもうキノコ漫画の最高峰といっていいんじゃないかな。

このストーリーでナウシカは様々な壁をブチ壊し仲介する、トリックスター的役割を果たすんだけど、それこそまさにキノコ的役回りなのだと言ったら何の事だかわからないか。人間と人ならざる者、自然と文明、大人と子供、生と死、そういった対立するものを結び付けるというのが、宮崎駿の一貫した方向性のような気がする。


個人的にはナウシカよりクシャナの方が好き。優等生は疲れるんだよね……あとクロトワなんかもいい味出してるけど、やっぱヴ王かな。
「失政は政治の本質だ!!」と叫びながら坊主を蹴り飛ばすあたり、最高。王様ってこうじゃなくちゃーな。