手ブレ
キノコ撮影の大敵。原因はいくつか考えられる。
〇撮る場所が暗すぎる
曇りの日や日暮れ前、照葉樹林などで多い状況。シャッター時間が長くなり、手持ち撮影が難しくなる。
〇カメラが固定できていない
カメラが動けば当然手ブレを起こす。
〇被写体が小さすぎる、あるいは近すぎる
被写体が小さいほど手ブレを起こしやすい。また、被写体に近づくにつれ、手ブレを起こしやすくなる。
〇被写体が動く
風でそよぐような細くて華奢なキノコ、というのはそんなにないけど。
対策
シャッター時間を短くするか、カメラを動かさないようにするかで対応。
〇撮影姿勢
片ヒザを落とし、むこうずねをべったり地面につけて、自分の脚に、腕の一部や手首あるいは直接カメラを押さえつけるようにすれば、ブレないキノコ写真が撮れる。超ローアングルでは四つ這いになって手首を地面に固定する。高い位置からの撮影にはファインダー撮影(またはそのフリ)をして顔面を有効活用。要はカメラを何かに押さえつける。
〇三脚
三脚があればシャッター時間は気にしなくて済む。ただし、足場が不安定で固定しにくい、障害物が多い、ローアングルに不向きなど、キノコ撮影とは相性が悪い。とにかく低い位置に構えられるものを選ぶ。カメラに対してある程度重量がないと役に立たない。
〇キノコを明るくする
反射板や携帯ライトを使ってキノコを明るくする。ストロボは最後の手段。
〇ISO感度を上げる
いちばん簡単。ただし上げすぎると画質がガタ落ちになる。
〇絞りを開放気味にする
常套手段。f値を小さくすれば、シャッター時間が短くなるので、手ブレしにくい。そのかわりピントを合わせるのが難しくなる。
〇暗い場所では最初から撮らないというのも一手。
シャッター時間1秒。カメラを押さえつけて撮ったがそれでもブレた。コンパクトカメラなら、シャッター時間が10分の1秒より長くなったら手持ちはまず無理と思っていい。望遠を使えばさらにシビアになる