月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

てぃらみすいぐち

2014-07-03 22:11:27 | 撮影
ティラミスイグチ(フンゲッティ)

大阪・グランフロント内「カファレル」にて発生。
やわらかい肉質の淡黄褐色の傘は、暗褐色の粉状の外被膜が厚くおおう。柄は黒褐色、内部はスポンジ状で、肉質は緻密。
きわめて美味。

当地では、他にもいくつかの類似種が見られる。

きのこスライドショー

2013-12-13 21:05:27 | 撮影


ということで、今年のキノコはこれにて終了。

下半期きのこスライドショー『きのこハザード』(ネーミングめちゃ適当)をお送りします。未公開画像も収録!できればパソコンの全画面モードでお楽しみください。

今年の秋は、序盤は「豊作か」と思いきや、中盤に大ブレーキがかかって、みんながあきらめた終盤に駆け込みで大量発生したりとか、まったくわけわからない年ではありました。地域によってもずいぶん差があったみたい。

私はといえば、長野遠征あり、C級キノコ試食の新規開拓ありで、かなり充実したきのこライフが送れました。うー、満足。

キノコさん、ありがとー!

紅葉の森

2013-11-06 23:33:44 | 撮影
友人たちと長野へ旅行に行ってきた。

山登りに買い物にグルメに温泉にと盛りだくさんの旅。とても楽しかった。



紅葉前線は駆け足で高いところから下りて来ていて、今長野県南部では里山や市街地でたくさんの種類の木が見ごろを迎えている。冷え込みが強いからか、信州の紅葉は美しい!



キノコはあまり見かけなかった。もう今は、低い場所を探した方が良かったみたい。

長野へ行ってきた

2013-10-01 23:44:52 | 撮影
もう辛抱できん!キノコ探しがしたい!……今すぐ!!

ここんとこの乾燥続きでキノコ禁断症状が出ていたところに、北方よりキノコ大発生の報など聞かされてはたまったものではない。それとて知らなければ夕凪の湖面のように静かな心持ちで過ごしていたものを……情報社会は罪なことをする。

しかしこれこそ天の導きというヤツであろう。いざゆかん、キノコの本場・信州へ!

ということを決めたのが前々日の夜くらいで。計画性の無さもほどほどにしないといけないが、うまいこと休みがハマったので、こりゃー行かなアカンやろと思った次第。

日程は……1日目、仕事を半ドンで切り上げ、すぐ自家用車で出発。東名阪→名古屋高速→東名→中央→R19と継いで、夕方に現地のロッジに着、そのまま宿泊。

2日目、早朝から日が暮れるまでひたすらキノコ探し。夜帰る。

なんて素敵な計画・・・!

てなわけで、一路信州へ向かったわけだ。中津川まで高速道路で一時間半、そこから下道で休憩も含めて二時間半。ふん、思ったより近いな……?

きのこスライドショー

2013-08-28 19:25:44 | 撮影

『きのこちゃんぷるー』
夏も終わりなので上半期のきのこスライドショーを。

今年はカラ梅雨と8月の熱波&日照りでキノコ的にはもうさんざん。キノコも団体さんで生えてることが少なく、単発ばかりだった。そのせいか、アングルもボケ味に頼った単調な写真ばかりになっちゃったのは反省点。まあでもこんなもんじゃろー、腕前的に。

右下の全画面表示ボタンで是非。

ひめかばいろたけ写真くらべ

2013-08-19 20:56:42 | 撮影
キノコの写真を撮るときは、たいてい何枚か撮って、そのなかで一番いいのを選ぶわけだけど、これが意外に大変な作業で。絞りや露出やアングルを多少変えるにしても、同じキノコを撮ってるわけだから、そんなに変わるわけがない……と思いきや、これがぜんぜん違う。

たとえば上の写真。同じキノコをほぼ同じアングルで撮ったものだけど、右は左より1分遅れで撮ったもの。たった1分で、これだけ違う絵になってしまう。なんでこんなに変わってしまうのか。絞りや露出は少しいじったけど、それよりも決定的に絵を変えてしまうのが光の加減だ。

左は朽ち木もキノコも日陰に入っている状態。右はキノコの周辺にだけ木漏れ日がさした状態で撮った。

どちらがいいか悩む。左は光が柔らかく回っていて、キノコ自体をうまくとらえているが、インパクトはない。右は、コントラストや色彩が強く、ぱっと見はいいが、キノコ自体はとらえきれてない感じだし、キノコの影もはっきりしすぎていて、ちょっとうるさい。

たぶんこれは好みの問題になる。正解はない。

自分は、キノコの橙色とバックの緑色の対比を捨てたくないので、右をとる。



やっぱ正解あった。両方ボツ(-_-;)

kinoko

2012-12-05 20:33:30 | 撮影


今シーズンのキノコもほぼ打ち止め。下半期のキノコ写真をまとめてみたり。

この秋は満足のいく写真がほとんど撮れなかった。キノコ不作だったのと、天候に恵まれなかったのと、なんのかんの忙しかったのとで、ま、しょーがないね。よくよく考えると、秋のキノコにたくさん出会えたことってほとんどない。相性が悪いのかな……?この秋は初めての場所に出かけたり、交友を広げたりできたので、良しとしよー。

きのこ撮影メモ・アングル

2012-10-05 19:45:53 | 撮影
アングルは写真の命。感覚的なものだけに言葉で説明できない部分も多いけど、最低限、守った方がいいポイントはある。

○撮影スタンス
これは装備から撮影方法全般まで言えることだけど、図鑑に使われてるような生態写真を撮るか、見て楽しむアート系の写真を撮るかで大きくスタンスが違ってくる。

前者は、傘・柄・ひだなどの特徴や発生環境など、できるだけたくさんの情報を捉えられるように、三脚を使い、少し距離をおいて絞って撮る。
後者は、形式を問わず、きれいとか不思議とか、感じたことが伝わるように撮る。絞りを開放気味に使い、ボケ味をいかす撮影が典型的。ほとんどゼロ距離まで近づいて接写したり、逆に大きく引いて撮ったり、特殊なレンズや小道具を使ったりと、極端な撮影も可。

基本的には好きなように撮ったらいい。それが各自の個性になる。 

○カメラ位置
キノコ撮影は原則ローアングル。高い位置から撮ってしまうと、柄の部分が完全に影になってしまい、何を撮ったのかすらわからない写真になってしまう。

狙うなら傘の真横か、それより少し高い位置で構えるのが基本。柄を捉えたうえで、なおかつ傘の表情もしっかり押さえられる。
傘より低い位置から撮ると、今度は傘の裏のひだが少しのぞくような絵になる。難易度が上がるけど、キノコがもっとも立体的に見えるアングルなので、積極的に試すといい。

○フレーミング
練習あるのみ!カメラやレンズ、さらには個人の好みで全然違ってくるので、どんな時にきれいに撮れたかってのを、おさらいしながら積み重ねるといい。


ありがち残念写真その1。
キノコの足もとが隠れちゃうと、種類の同定に困るばかりでなく、キノコのフォルムの魅力が半減してしまう。不自然にならない程度にお掃除して、足もとが見えるようにすること。


ありがち残念写真その2。
背景に棒状、直線状のものがあると、とても目ざわり。あらかじめ取り除くこと。小さいキノコを撮るときは松葉なんかでも気になる。
ただ、掃除をしすぎると、今度は逆にさびしい絵になるので注意。


コンパクトデジカメ購入

2012-09-27 23:54:26 | 撮影
コンパクトデジカメを衝動買いした。

今まで使っていたリコーのGX200、別に使えないわけじゃないし、使い慣れているからいいんだけれど、さすがに一眼レフの写真と並べてしまうと、激しく見劣りが……そこで耳にしたのがソニーのRX100。コンパクトなまま撮像素子に1インチのセンサーを使用しているとのこと。

まあ細かいことはおいとくとして、従来型の1/1.7型のセンサーと比べたらかなりの画質アップが期待できるんじゃなかろうか。接写はちょっと弱そうだけど、どの道スナップ中心に使いたいのでかまわない。さて、どんな感じかなー。

見せてもらおうか、1型センサーの性能とやらを!


ちっちゃい!

きのこ撮影メモ・レタッチ

2012-09-25 23:09:08 | 撮影
せっかくのデジタルなので、基本的な画像処理(レタッチ)くらいはできるといい。

画像処理ソフト
私はアドビの「フォトショップエレメンツ」を使っている。けっこう値段が高い(1万円以上)、使い方覚えるのが大変、パソコンが重くなる等があって、あんまりむやみに推奨できないけど、これがあればまず大抵のことはできる。キノコ写真の画像処理でするくらいのことなら、無料ソフトでもある程度できるはずなので、探してみるといい。

1.切り抜き(トリミング)
全体の構図を考えながら切り抜く

2.色かぶりをとる
ホワイトバランスを調整。色かぶりしていなければパス。フォトショップなら「レベル補正」で行える。

3.明るさ・コントラスト調整
全体の明るさ、コントラストの強弱などを自分のイメージに合うように調整。ヒストグラムを見ながら行う。フォトショップなら「レベル補正」または「カラーカーブ」で調整できる。ここまで来てどうにもならない写真はボツ。余裕があればキノコと背景を別々に調整してもいい。

4.彩度調整
彩度を調節する。たいていの場合はちょろっと彩度を上げれば見栄えがする。余裕があれば色ごとに彩度を調整してもいい。ほとんどの場合レッド(土・落ち葉・樹皮・キノコ)とイエロー(青葉・草・キノコ)をいじれば事足りる。彩度の上げ過ぎに注意。フォトショップの「色相・彩度」。

5.シャープをかける
輪郭をはっきりさせる。ただ、手ぶれやピンぼけは少ししかごまかせず、こまかな質感も飛ぶので、基本的に使わないほうがいい。フォトショップの「アンシャープマスク」。

6.画像サイズを縮小する
用途に合わせてサイズを縮小する。印刷するならそのままのサイズでいいけど、ブログやホームページ、メール添付などに使うならほどよい大きさに。フォトショップの「画像解像度」。

7.別名で保存
原版は残す。

※ピンぼけ・手ぶれ・白飛びは画像処理でも修正できない。

※いずれも処理は最低限にとどめるのがセオリー。あまり極端な処理をすると不自然さが目立つ。

※その他、邪魔な小枝や草を消したり、虫食いを消したり、ピント位置の異なる二枚の写真を合成したりなどのインチキ小細工をするなら、フォトショップの独壇場。面倒くさいから自分はあまりしないけど。

さしあたって大事なのは1・3・6番。他はなくても大丈夫。もちろん、画像処理になど頼らなくて済むような写真を撮るのが第一。


青かぶり写真とその修正。発生頻度の高い色かぶりで、暗い場所で起こりやすい。キノコの色がくすむ。


緑かぶり修正。光を通しやすい葉をもつ落葉樹林や竹林などで快晴時に撮ると起きる。


原版→切り抜き→青かぶり修正・コントラスト調整→彩度調整。コントラスト調整まででほぼ勝負がつく。


きのこ撮影メモ・白飛びを防ぐ

2012-09-20 20:08:56 | 撮影
手ブレとともにキノコ撮影の大敵となるのが白飛び。撮影の際、明るすぎる部分が画像に表現しきれず、その部分だけ真っ白に抜けてしまう現象だ。白っぽいキノコや、背景の木がない部分(特に空)が白飛びすることが多い。

〇白っぽいキノコ

背景はまだしも、メインのキノコが白飛びするのはNG。ヒストグラムを確認しながら露出を調整すれば防げる。白っぽくないキノコでも、直射日光が当たってる時などに白飛びを起こすことがある。日傘のようなものでさえぎるか、光の向きが変わるのを待つか、あきらめるかの三択。

〇背景
通常、白飛びするのは空なので、ローアングルにするほどリスクが高くなる。ローアングルはキノコ撮影の醍醐味なので難しいところ。

・カメラの位置を少しだけ上げてみる
・左右に移動する、向こう側に回りこむ
ほんの少しアングルを変えるだけで防げる場合がある。

・露出を下げる
常套手段だが、写真全体が暗くなってしまうのであまりおススメしない。

・キノコを明るくする
空の明るさは相対的なもの。主役のキノコに光が当たれば、キノコに対する空の明るさは軽減されることになる。反射板や補助光を使う。

・逆光を避ける
上と同じ理屈。カメラの向く方向に光源がある状態でもある。


ほんのちょっとした角度の違いが白飛びを防ぐ。


撮影後の画像処理でトリミング(切り抜き)を使えば、かなり白飛び範囲を削ることができる。最初からズームして撮れって?えへへ(笑ってごまかす)


一般的にはタブーとされる白飛びだけど、ことキノコに関しては、本人がOKだと思えばべつにそれで構わないと思う。アングル極度に制限しちゃうし。要は好みの問題。






きのこ撮影メモ・被写体選び

2012-08-26 17:02:29 | 撮影
被写体選び
キノコは一年間のうち、限られた短期間に集中して発生する。当然、すべてを撮影するには時間が足りない。そういう時はきれいに撮りやすいキノコだけを選んで撮った方が断然おトク。

〇キノコ
キレイな状態のものを見つけるのはもちろん、数も重要。1本と2本以上とでは、価値がまったく違ってくる。デュオ、トリオは腕の見せ所。
概して傘が開ききる前の方が撮りやすい。また、湿った状態のキノコの方は質感が出るし、発色もいいようだ。虫食いはまだ味があるけど、干からびてんのは最悪。

〇光
撮れない光条件というものがある。真っ暗な場所のキノコは撮りようがない。真上からの日射も厳しい。強い木漏れ日が直撃するような状態もムリ。斜めから柔らかい光が射すのが理想。ってことで、晴れの日の朝がベスト。

〇背景
黄・茶色系統が多いキノコは、落ち葉や土を背景にすると保護色になって目立たない。背景の青葉、草、コケなどを利用して緑が背景になるようにするとキノコの存在が浮き立つ。少し難しいが、黒っぽい背景を使ってキノコを引きたてる手もある。

また、キノコの背景に、できるだけ広い空間を取れるようにすれば遠近効果でキノコが映える。逆に言えば、手入れがされてなくて、低木や下草や落ち枝がゴチャゴチャしているような場所は、最初から撮影に向かない。

同じキノコで、左は斜めから光が射している状態、右は曇り。光があるかないかでこれだけ表情が違ってくる。


背景に空間が取れないと、ごちゃごちゃと煩雑な感じになりキノコが目立たないし、画面も窮屈。


常に空間のとれる遊歩道沿いは格好の撮影ポイント。