月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

失敗写真を無理にでもきれいに見せる~総括~

2010-09-04 22:44:45 | 撮影
色彩・シャープをかける前が左写真、後が右。

効果は微妙でよくわからない程度、というよりむしろ悪くなった?画面にざらつきが目立つようになってしまったし、キノコも表情が堅くなってしまった感じがする。少なくともシャープをかける必要はなかったようだ。

結果としては……レイアウトや色合いはかなりマシに修正することができたけれども、画質は相当悪いものになってしまった、というところか。まあ原版がもともとノイズの多い写真だったので、そんなに良くなるはずがないのだけれども。もっと早い時間帯に撮りなさい、さもなくば一眼レフを買え、ってなところか。

ちなみに、「Photoshop Elements」の比較的最近のバージョンならば、「トーンカーブ」とやらで、もう少しきめ細かなコントラスト調整ができたはずである。ついでに言えば「Elements」は本家「Photoshop」の廉価版だけれども、レタッチするには十分なだけの機能を持っている。他に、切り貼り系の技も強い。

レタッチ技術を磨くヒマがあったら撮影技術を磨きなさい、と言われれば、まさしくその通りですな……

失敗写真を無理にでもきれいに見せる~彩度・シャープ~

2010-09-03 00:53:43 | 撮影
さらに微調整を加えた。
①キノコの部分だけを範囲指定して、キノコの明るさを少し上げた。
②道路とその向こう側を範囲指定して、少し暗くした。

範囲指定については、フリーソフトではできないかもしれない。大した技ではないし、ちょっと手間がかかるけど、覚えればそれなりに使い道がある。


コントラスト調整が終了。これがビフォーアフター。

実はこの時点でレタッチは8割がた終わっている。このあとの調整は、料理で言えばもう「香り付け」とか「味をまろやかにする」といったレベルでしかない。逆にいえば、コントラスト調整が終了した時点でダメな写真は、もう本当にダメな写真だと思っていい。

次は彩度の調整だ。基本的には色を鮮やかにするわけだが、鮮やかにすればいいと言うものでもない。特にこの写真なんかは元がダメなのを無理に修整したものだから、現時点でかなり不自然なものになってしまっている。ここで極端なレタッチをする余地はまったくない。

「色相・彩度」の項目を選ぶと、「マスター」(全体)の他に、レッド・イエロー・グリーン・シアン・ブルー・マゼンタの各色について調整ができるようになっている。ただしキノコに関して言えば、後ろの三つは滅多に出番がない。


キノコと雑草のイエロー、イブキのグリーンの彩度をを少しずつ上げてみた。たぶんほとんど効果はわからないと思う。わかるほどやるとダメってのもあるし。

最後にシャープをかける。輪郭がはっきりすると写真がきれいに見えるので、静止画・動画を問わず、近年の画像処理のキモと言っていいくらいの便利な機能ではあるが……これはスナック菓子やカップラーメンに大量使用されている科学調味料と同じで、たとえ綺麗でも、どことなく「まがい物」感がただよう代物になってしまう。

ということで、きちんと三脚で撮ったような写真には必要ないし、それでなくとも最低限にとどめる方がよい。「フィルタ」から「アンシャープマスク」を選び、どれくらいシャープをかけるか決める。


せっかくだからちょっと強い目にかけてみた。

よくわからんと言えばよくわからん。

失敗写真を無理にでもきれいに見せる~コントラスト~

2010-09-02 00:19:47 | 撮影
さてと、ここからが本番。画像処理ソフトは、私が使っている「Photoshop Elements2.0」(バージョン古すぎ)に準じているが、今回紹介する程度の画像処理であれば、無料で手に入るフリーソフトでも、じゅうぶんカバーできるかと思う。

まずはコントラストの調整から。
「画質調整」→「明るさ・コントラスト」の項目から「レベル補正」を選ぶ。

実はここで色カブリを取りのぞくことができる。キノコを撮っていて多いのが、暗い場所での撮影で多い青カブリと、光透過性の高い樹林(竹林など)で多い緑カブリだが、この写真では当然、青カブリを取り除くことになる。
通常の「レベル補正」では「RGB」と表示されている部分……これはレッド・グリーン・ブルーの頭文字をとったものだが、赤・緑・青の三原色それぞれをいじることもできるので……「ブルー」の項目を選び、ちょこっと数値を下げてみると……



効果テキメン。キノコと草の表情がまるで違ってきた。これだけで「レタッチって偉大だ」といつも思う。

次はコントラスト。ものすごく大雑把に言って、コントラスト調整には6つしか方法がない。

全体を明るくするか、暗くするか
ハイライト(明るい部分)を明るくするか暗くするか
シャドウ(暗い部分)を明るくするか暗くするか

の6つだ。
正直なところ、キノコを撮っていて「ハイライトを暗くする」「シャドウを明るくする」というのは使うことがない。
ヒストグラムと相談しながら、値を決める。


シャドウを少し暗くした。コントラストがついて画面が引き締まった。


もっと暗くしてみた。やりすぎると途端にアラが目立つようになる。コントラストに限らず、画像処理は最低限に抑えるのが鉄則。
本当はハイライトもいじりたいのだが、画面に白トビがある場合、ハイライトを明るくするのはどうしてもためらわれる。


ちなみに、全体を明るくする・暗くする、というのは個人的な趣味の問題になるので、自由にしたらよい。もちろん、撮影時の露出調整でベストの状態にして撮るのが理想だということは言うまでもない。

失敗写真を無理にでもきれいに見せる~トリミング2~

2010-09-01 00:01:24 | 撮影
これだけ遠くから広く写していれば、横写真にトリミングしてしまうこともできる。横写真は失敗が少なく、生態写真としては最高だが、被写体のキノコがそこそこの広がりを持たない場合、絵としては面白味に欠けるきらいがあるようだ。

今度は日の丸構図から脱してみる。


被写体のキノコを中心からはずして左下にずらして配置してみた。背景の建物と、雑草の黄緑、それに画面奥の空間を生かした構図になる。開放的な画面で悪くはないが、さすがに白トビしてしまっている空が目障りだし、建物や雑草にしたって写りがいいものとはいえず、全体としてやや中途半端な印象。


今度は右下に配置してみる。こちらの場合、建物の他に路面の広がりと左上のイブキの深緑がキノコをサポートすることになる。これらにしたって写りは悪いのだけど、イブキのシルエットは形が面白いし、その暗色が寝ぼけた画面全体を引き締める効果も持つ。キノコ⇔イブキの対比を画面の主軸と考えれば、キノコをすみっこに追いやってしまった不安定さを十分にカバーできそうだ。
でも空の白トビはやっぱりうっとうしい。本来ならもっと切り取ってしまうべきところだけど、ここは個人的な趣味にしたがい、建物の輪郭を優先する。


ちなみに、縦写真でキノコを画面の上に配置するとむちゃくちゃ落ち着きが悪い。

あと、白トビを嫌う向きには正方形という反則手(?)がある。

世間のスタンダードからは外れるけど、意外と良い。

失敗写真を無理にでもきれいに見せる~トリミング~

2010-08-31 00:19:20 | 撮影
被写体の良し悪しや撮影条件にもよるけれど、納得のいく写真が撮れるのは100枚に1枚程度、というのが今の私の腕前。ほかの99枚は捨ててしまうか、さもなくば画像処理(レタッチ)をほどこしてだましだましでも見られるようにするしかない。

ちょっと暇なので失敗写真をいじって遊んでみる。題材はちょっと殺風景な場所に生えたコガネキヌカラカサタケ。コントラストにとぼしく、色彩もくすんで、のっぺりとして寝ぼけた写真の典型になってしまった。そもそもはといえば、撮影の時間帯が遅すぎたのが諸悪の根源なのだが、シャッター時間が長くなり(1/6秒)、手ブレも入っている。が、まあ構図は悪くないので救う価値はありそうだ。

とりあえずトリミング(切り取り)をしてみよう。

本来は撮影の段階でベストの構図を考え、そのとおりに撮るのが理想なのだが、キノコの場合、木や草がひっかかったり、地面につっかえたりして、なかなかうまくいかない。なもんで、かなりの確率でトリミングが必要になってくる。

まずはキノコを真ん中に据えて背景を削っていくことにする。題材がど真ん中にくる、いわゆる「日の丸構図」だ。


まずはどアップで。キノコの形を観察するにはベストだが、キノコしか撮れていない、つまらない写真になってしまった。もう少しズームアウトした方が良さそうだ。


この構図なら悪くない。背景を取り入れることで画面に色彩と奥行きが加わった上に、人工的な環境に生えてくるキノコだということも表現できる。画面右上の空白が大きすぎてうるさいけど、そうぜいたくも言えない。

でももーちょいいじってみようか。

キノコカメラとしてのリコーGX

2010-08-16 23:14:25 | 撮影
日本各地のキノコ人たちからキノコの報せを聞くが、ナワバリに亜高山帯のフィールドがあるじゃなし、雨と休みとのタイミングも合うじゃなし、趣味のキノコに関しては完全休業状態。こないだの雨では通勤途上にオオシロカラカサタケの群生が見られたが、撮りそびれた。
キノコの都合と自然の都合と自分の都合と。ベストのタイミングでキノコを撮れるなんてなかなか難しいことだ。一回出かけて満足のいく写真が1枚撮れれば上出来だと自分では思っている。

書くことないからカメラのことでも。

私が手にする初めての高性能デジカメ、リコーのGX200を使い始めてちょうど2年になる。巷ではマニア好みの機体といわれているカメラのせいか、いまだに使いこなせていないが、あと3年くらい使えばなんとかなるかもしれない。ちなみに選択基準は①できるだけ小さくて②ハイスペックな③コンパクトデジカメだった。

一眼レフは重い・デカい・使いこなせそうにない、ということで選択肢からはずした。何より私の好きな、下から見上げるアングルはコンデジにしかできない芸当(特に地上キノコ)。タテ撮影で構えやすくて、なおかつ手持ち撮影がしやすいという個人的な嗜好を満たすのもコンデジだ。

正直どれがいいかよくわからんかったので、マクロに強いという定評のリコーを選んだ。なにぶん他のカメラを知らないから比較はできないけど……

長所
・ボディのフォルムがレトロで渋い
・タテ撮影も含め、グリップがしっくりする
・なんだかスゴクたくさん機能がついてる(使いこなせていないが)
・頑丈
・軽い
・オプションでレンズを装着できる

なんだか褒めてるのは外装ばっかりだったりするんだが、中身のことはよくわからんのでね……

短所
・暗いところで撮ると寝ぼけた写真になる
・暗いところで撮るとノイズが多い
・暗いところで撮ると青カブリする
・暗いところで撮るとブレやすい

っていうか要するに

暗いところで異常に弱い

というそのことに尽きる。

他にもオートフォーカスが遅いうえにアホだとか、レンズキャップがめんどくさいとか、知らんうちにダイヤルやズームが動いちゃうとか、細かい欠点は多々あるけれど、暗いところで弱いのに比べりゃいずれもかわいいものだ。

対策としちゃ
・場所選びや小道具に気を使い、できるだけ明るい条件で撮る
・ホワイトバランスやコントラストなどのデフォルトをいじる
・画像ソフトを使う
・三脚を使う

なんかで対抗するしかない。逆にいえば、十分に光のある環境で撮った場合、異常にきれいに撮れたりするので、そのへんにかかっているように思う、コレを使いこなせるか否かは。

もう一台、キヤノンあたりの暗いところでも強いヤツを買って併用するってのも手だけど。基本的には気に入っているので壊れるまで使い続けるんだろうな……




キノコ写真の背景の効用って、こうよぉ~(オヤジギャグ)

2010-03-08 01:29:41 | 撮影
春が来た!

冬眠を決めこんで引きこもっていたのもそろそろ解除かな。キノコシーズンにはまだ間があるけど、ぼちぼちウォーミングアップしていくかねえ。

さてと、さっそく今週末にキノコの会の集まりがある。去年の秋の終盤はまったく顔を出せなかったから、なんとしても出席せねば、と思っていたら……
Oh,God! こういうときに限ってキノコ工場に人がいねえ!宴会もあるっていうのに……ま、ほっぽり出すわけにもいかんしなー

各自持ち寄りのスライド大会なんて企画もあって、エントリー用のネタも準備してあったんだけど、それもムダになった(泣)
せっかくだからここにアップしておこうかと思う。長いけど……。

テーマは「キノコ写真の背景について」。キノコの名前の大半はあえて伏せておいたから、キノコクイズとして暇つぶしに楽しんでみてもいいかも。



さっそくキノコ写真の登場。テングタケ不明種、通称「ティラミステングタケ」(gajinさん命名)だ。私が撮ったにしちゃ珍しく、傘も柄もきれいに撮れてる。申し分ない出来ばえだと思うんだけど……



絵としての綺麗さを基準にして、前のキノコ写真をこの大輪のボタンと比べたら、月とすっぽん、全然勝負にならない。観るために育て上げられた園芸品種なんだから、負けても無理ないか。



お次。オリーブ黄と赤い柄がおしゃれなおなじみのイグチさん。まあこれも無難に撮れてることは撮れてるんだけど……



園芸種とは言え、高温乾燥にめっぽう強いというだけで植えられている感のあるマツバギク。花としては脇役クラスだけど、それでも絵としてはこちらに軍配。キノコだと細心の注意を払っても大した絵にならないのに、なんで花ってのはどんだけ手を抜いてもそれなりの絵になるんだろう?



今度はカヤツリグサを撮ってみた。これはただの草だ。普通に考えて綺麗なはずがない。ただし、バックに千日紅の群生を映しこんでみた。どうだろ?ブレまくってるけど、それでもけっこう綺麗に見えるんじゃないかな。

これは色の対比の効果だ。カヤツリグサの緑色と千日紅の紅色は、色の特徴や印象が正反対になるので、お互いの色を引き立てあう。さっきのボタンやマツバギクの花もしかり。バックに葉っぱの緑が控えているおかげで、初めて紅色の花が引き立つ。花が綺麗に感じるのは、そのあたりまで計算づくでやってるからなのね。



んじゃ、キノコはって言うと……これなんかはほとんど落ち葉と同じ色。どうも目立つのを嫌ってるとしか思えない。これじゃ綺麗に見えないのも無理ないね。それでも無理に撮ろうといのなら……



縦アングルにして背景に緑が入るようにしてみた。これだけでもちょっと印象違うんじゃないかな?花の紅色ほどでないにしても、キノコの黄色・橙・茶系統の色は緑色と相性がいい。



林道の切り株にキノコ群落発見。こうやって撮ればなんでもない写真も



道端の草の緑を生かすために、横に回りこんでしゃがんだ位置から撮ってみた。主役が浮き立った上に、絵に奥行きも出て一石二鳥!



なんでもないキノコが綺麗に見える、魔法の緑。生かせるのは草の他に



定番のコケや



木々の緑



竹なんかがある。竹は木と違って幹まで緑だし、それ自体の造形が綺麗だから大注目だ。キヌガサタケが「キノコの女王」なんて持てはやされるのも、半分は竹のおかげじゃないかな。



ここからは個人的な好みになるんだけど、背景に人工物を入れたいなっていうのが最近の私のテーマで。



なんでかっていうと、それをうまく言うのがなかなか難しいんだけど……ずりさがってるよ、キミ。



私が好きなのは手つかずの自然とかじゃなくて、人間の手が入った「半自然」だっていうのがあって……この写真は行き過ぎ



で、そういうところにキノコはきちんと居場所を見つけて暮らしてるってことが、なんか嬉しいんだよね。



そんな気持ちを表現したくて、それを写真にする。ちょっとかっこよく説明すれば、そういうことだと思う。



こんな干からびかけのキノコだってステキな1枚の絵になる。キノコ写真の世界は奥が深そうだ。

番外

背景に人を入れちゃった方が早いかもしれん。



キノコポートレート(キノコ肖像?)……新分野を開拓してしまった

写真コンテストに応募してみた3

2009-11-25 22:39:59 | 撮影
投稿していたフォトコン12月号が発売された。

結果発表は!見事!

落選

いやー、一次予選すら通らんかった。予選くらいは引っかかるかと思ってたんだけど。つまり、評価する以前の重大な欠陥があったということだな。

こいつがくだんの写真。



朝日を浴びるオオオニテングタケ群落の見上げアングル写真だ。投稿する前は客観的に見られないのでわからないけど、そういう目で見れば欠点はいくらでも指摘できるな……

とりあえず右と左の端っこの前ボケがジャマ。落ち葉か何かだと思うけど、ケアレスミスだね。あとトリミング(切り抜き)でカットしてあるけど、画面の左に大きな白トビ部分があって、これを除こうと苦心した結果、画面が窮屈になった上、写真のタテヨコ比(4:3)を崩してしまった。これも大きいかも。もちろんキノコ左に残っている白トビ部分も減点対象。

対象が大きくて目立たないが、手持ち撮影なので手ブレが当然ある。

それにGX200の悪いクセで少し青かぶるのと同時に暗部の表現性の悪さも目立つ。

画面上部の木の葉が緑飽和を起こしている。

あとRAWも使ってないのでハイアマチュアとはその辺で歴然とした差が出てるかも。

そもそも絞りも露出の決定も全然わかってないしな……これで適正だったんか?

ということで挙げだしたらキリがない、欠点だらけジャン!

元をただせば、この写真て本命で狙ってた別のアングルがあって、その合い間に適当に撮った写真だったんだよね。プロから見りゃ「シロウトがたまたまいい被写体を見つけただけの技術のないスカポン作品」だってことがすぐわかる訳だ。はぁ~、非力だね。

あー、でもこの写真、すごく気にいってんだよ。部屋にも飾ってある。これを見つけた時は被写体も光条件も最高で感動しちゃったもんね。夢中で撮った。画質がどうとかはおいといて、フォルムだけ見るなら最高だと思うよ。ウン。

ま、なんせもう少し勉強してからだよね、投稿は。いい勉強になりました。

写真コンテストに応募してみた2

2009-09-03 21:14:01 | 撮影
乾いた。さすが高級用紙、キレイに仕上がったな。少しずつ彩度や色みを変えて何枚か刷っといたんだけど……全然違いがわからん。あ~、プリントの良し悪しなんて全然わからないよ~、もう適当でいいや。

いちばん良さそうなのを勘で選んで、それぞれに応募票を貼りつける。この時、写真にはそれぞれタイトルをつけなきゃならない。撮影は得意でもタイトルつけるのが苦手って人が多いらしく、『写真タイトルのつけ方』なんて本もあるくらいなんだけど、私は得意なんよね、こういうの。

本命のオオオニテングタケの写真に「神殿、現る」
今年のヒトヨタケの写真に「青空よ、コンニチハ」
5年前の干からびたヤナギマツタケに「時は流れ…」

とそれぞれタイトルをつけた。いやーすばらしいねー……タイトルだけは。

1枚ずつをビニール袋に収め、曲ったり傷ついたりしないように厚紙にはさんで封筒に収める。最後に封をしてっと。

さぁー、頑張るんだよーあんた達。いってらっしゃーい。結果のでるのは12月号。楽しみだな。

写真コンテストに応募してみた1

2009-09-02 21:09:48 | 撮影
前からやってみようかなー、とは思ってたんだけど、キノコ写真を写真雑誌に投稿してみることにした。

狙うのは月刊『フォトコン』の月例写真コンテスト。写真雑誌の良し悪しなんて全然わからないけど、少なくともこのコンテストに入選する作品のレベルはかなり高いように思う。ちなみに『初級コース』と『中・上級コース』の二つがある。

どっちにするか?そんなの決まってるじゃないか、初級なんてヌルくてやってらんないよ。断固、中・上級コースに……すんません、ウソです。初級でいいです。

というか、このコンテスト、初級でも十分レベルが高い。絶対初級者じゃねーだろオマエ、ってのが大量に混じってるように感じる。私のような風まかせ運まかせのヘッポコカメラマンでは初級コースでも選に入るのは難しいだろう。ま、とにかく腕試しといこうか。

さっそく、エプソンの上級写真用紙、クリスピアとかいうのを買い求める。募集要項によれば、2L判でいいようなので、それを。と思ったけど、プリントの色を確かめようと思うと小さいのもないと不便だな、と思い、L判も買った。なんだかプリンタ会社の謀略にはめられている気がする。あと、写真1枚1枚を入れるためのビニール袋も買い求めた。

んで、応募する写真なんだけど……6年間キノコの写真を撮りつづけて、このコンテストに勝てそうな写真は何枚あるかといえば……

1枚

1枚しかないんス。いや、ホントに。キノコとしては上手に撮れたな、って写真ならなんとか撮れるんだけど、花とか滝とか紅葉とか、名だたるモチーフと対等に戦おうとなると、絶望的に不利なのよね、キノコって。まあでもそれだけ未開拓な分野であるわけで、そこが狙い目でもあるんだけど。

さすがに1枚だけってのもなんだな、と思ったので、枯れ木も山のにぎわい、5年前のベストと今年のベストを1枚ずつ足して3枚にしておいた。今年のベストは露出が甘くて傑作には程遠いし、5年前のベストは構図こそ完璧だが画質が悪すぎる。万に一つも選ばれることはないだろうが、審査員にキノコ写真家なるものもいるんだと認識してもらえればそれでいいことにしよう。

画像をレタッチ(画像処理)しなおして印刷する。あまり加工し過ぎるのは反則になるので控えめに、とは思っていたのだけれど、不思議なことに、出来のいい写真というのはほとんど画像処理を必要としない。結局トリミング(切り抜き)だけして、あとはほとんどいじらずに印刷した。

インクが乾くまでは色が落ち着かず、正確な仕上がりが分からない。一晩待っててね。