【毒キノコ中毒、99年以降最多85件】
>>全国の毒キノコによる食中毒が10月末で85件に上り、99年以降最多となったことが12日、厚生労働省のまとめで明らかになった。患者数は99年以降で3番目に多い247人。都道府県別では福島県が19件47人とトップで、山形県、新潟県が7件だった。専門家によると、今年は猛暑と多雨の影響でキノコが全国的に豊作で、厚労省は「安易に食べたり売ったりしないで」と呼び掛けている。(共同通信)
……だそうだ。
個人的な感想だけど……たった85件?ってのがまずひとつ。そんな少ないわけないでしょ~、実際は5倍か10倍くらいはあると思うんだけど。でもたいていはただの食当たり、ないし下痢だから、軽けりゃ数時間、ひどくても数日寝込んでりゃ治るし、恥ずかしくていちいち報告上げたりはしないよね。
あともうひとつ、厚労省が「安易に食べるな」なんて言うのもどうかと思う。キノコ食べて当たるヤツなんて全部自業自得だって。中毒者も、そこんとこ納得ずくで食べてるはず。国民は赤ん坊じゃないんだから「ほっといてんか」と思うのは、そんなに暴論じゃないと思うけど。
でもニガクリタケをクリタケとして売ってたり、クサウラベニタケをイッポン(ウラベニホテイシメジ)として売ってたりするのは行政指導するのが妥当だと思う。クサウラをシイタケとして売ってたっていうのは、さすがに吹き出してしまったけど。そんなんどうやって間違えんねん……。
「毒」というのは数ある食べ物の中でも最強の個性といえる。たぶん95パーセントの人には理解できないと思うが、これがたまらなく魅力に見えることもある。人々がジェットコースターやお化け屋敷にわざわざ入ろうとするのと同じだ(ちょっと違うか?)
むろん、だからと言って中毒するとわかっているものを食べたりしてはいけない。毒キノコファンを自称する私ですら、もっぱら見て鑑賞するだけ。手を出すとしても、軽い下痢を起こす程度のものまでしか食べない。
ただ、毒だというだけで「全部排除しろ」みたいな反応をする人が時々いるのは、ちょっと残念に思うことがある。
自然には大量の毒が存在している。そして人間社会にも大量の毒が存在している。そもそも人間があらゆる意味での毒を持っている。人間そのものが毒だと言うこともできる。
そんな中で生きていかなくてはいけないのだから、先人はおおいに知恵を絞った。そうした積み重ねの上に、こうして豊かになった現在があるのに、毒に対して反射的に「排除しろ」というのは、明らかに退化だと思う。
現在、日本の政治家が内政や外交問題の対応に苦慮しているのも、なんかそういう退化の潮流が見てとれるな、と個人的に感じる。
政治や外交なんて、もっとふてぶてしくて毒々しいものであっていいのに。今みたいな状態で、したたかな毒々戦術をしかけてくる他国に対抗できるわけがない。国民だって気づかなきゃいけない。たとえ有毒でも、力あるものにはそれなりの価値があるということに。
「クリーンなこと」に大した価値なんて無い。
>>全国の毒キノコによる食中毒が10月末で85件に上り、99年以降最多となったことが12日、厚生労働省のまとめで明らかになった。患者数は99年以降で3番目に多い247人。都道府県別では福島県が19件47人とトップで、山形県、新潟県が7件だった。専門家によると、今年は猛暑と多雨の影響でキノコが全国的に豊作で、厚労省は「安易に食べたり売ったりしないで」と呼び掛けている。(共同通信)
……だそうだ。
個人的な感想だけど……たった85件?ってのがまずひとつ。そんな少ないわけないでしょ~、実際は5倍か10倍くらいはあると思うんだけど。でもたいていはただの食当たり、ないし下痢だから、軽けりゃ数時間、ひどくても数日寝込んでりゃ治るし、恥ずかしくていちいち報告上げたりはしないよね。
あともうひとつ、厚労省が「安易に食べるな」なんて言うのもどうかと思う。キノコ食べて当たるヤツなんて全部自業自得だって。中毒者も、そこんとこ納得ずくで食べてるはず。国民は赤ん坊じゃないんだから「ほっといてんか」と思うのは、そんなに暴論じゃないと思うけど。
でもニガクリタケをクリタケとして売ってたり、クサウラベニタケをイッポン(ウラベニホテイシメジ)として売ってたりするのは行政指導するのが妥当だと思う。クサウラをシイタケとして売ってたっていうのは、さすがに吹き出してしまったけど。そんなんどうやって間違えんねん……。
「毒」というのは数ある食べ物の中でも最強の個性といえる。たぶん95パーセントの人には理解できないと思うが、これがたまらなく魅力に見えることもある。人々がジェットコースターやお化け屋敷にわざわざ入ろうとするのと同じだ(ちょっと違うか?)
むろん、だからと言って中毒するとわかっているものを食べたりしてはいけない。毒キノコファンを自称する私ですら、もっぱら見て鑑賞するだけ。手を出すとしても、軽い下痢を起こす程度のものまでしか食べない。
ただ、毒だというだけで「全部排除しろ」みたいな反応をする人が時々いるのは、ちょっと残念に思うことがある。
自然には大量の毒が存在している。そして人間社会にも大量の毒が存在している。そもそも人間があらゆる意味での毒を持っている。人間そのものが毒だと言うこともできる。
そんな中で生きていかなくてはいけないのだから、先人はおおいに知恵を絞った。そうした積み重ねの上に、こうして豊かになった現在があるのに、毒に対して反射的に「排除しろ」というのは、明らかに退化だと思う。
現在、日本の政治家が内政や外交問題の対応に苦慮しているのも、なんかそういう退化の潮流が見てとれるな、と個人的に感じる。
政治や外交なんて、もっとふてぶてしくて毒々しいものであっていいのに。今みたいな状態で、したたかな毒々戦術をしかけてくる他国に対抗できるわけがない。国民だって気づかなきゃいけない。たとえ有毒でも、力あるものにはそれなりの価値があるということに。
「クリーンなこと」に大した価値なんて無い。