月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

『世界の美しいきのこ』

2014-03-01 19:56:53 | キノコ本
『世界の美しいきのこ』  保坂健太郎 監修

ビジュアル系、デザイン系の本を多く出版し、『きのこ絵』『きのこポストカードブック』などキノコ関連書籍も手掛けるピエ・ブックスの制作したキノコ写真集。世界中の写真家たちの手による美しい写真をあつめた『世界の写真シリーズ」の中の一冊だ。

サイズは15センチ四方の正方形と、写真集としては変則ながら、200ページ弱の中身はビッチリきのこ写真でうずめられている。まさにキノコの洪水!

まるで絵の具につけこんだような色のウラムラサキやワカクサタケ。
青空の下、野草の花との共演を見せる野原のマッシュルーム。
暗闇に赤く浮かぶ、この世のものならざる雰囲気のウスベニコップタケ。
キノコと戯れるようなリスや小鳥とのツーショットも。

美しいきのこの写真といえば定番のベニテングタケや光るキノコはもちろん、色とりどり、形もとりどりの多種多様なキノコがページをにぎわす。

世界のキノコとあらば、つい珍菌・稀菌のたぐいを期待してしまうが、そうでなく、あくまでも当たり前に見るキノコを中心として、キノコの多様さ、面白さを引き出そうとしたセレクションには感心する。カワラタケやチャワンタケなど、いわゆるキノコ型じゃないキノコが大活躍しているのも楽しい。



テキストはキノコの名前のみ。


動物のってどうやって撮ったんだろ?

撮る人がバラバラだから、撮影道具も撮影スタンスもバラバラ。それだけいろんなキノコ写真を楽しめる。
本を飾ればそのままインテリアになりそうな仕様もありがたい。今まで、ありそうでなかった純然たるキノコ写真集だ。