月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

オオオニテングタケを食べてみた~ソテー編~

2013-08-05 21:08:20 | キノコ料理
「毒見編」 よりつづき≫

よし、道は開けた!次は試食だ!

ある程度の安全が保証されたので、こんどはオオオニテングタケの量を増やしてみて、食材としての可能性を見てみたい。
あまりコテコテと手のこんだ料理はオオオニの風味を損ねてしまうかもしれないので、まずはシンプルな調理法を試すことにする。ソテーだ。



今回使用するオオオニテングタケ。まだかなり若い状態で、傘の部分がすごく小さく、ほとんどが軸である。高さ10センチほど、重量は50グラムくらい。本当はもっと大きくなったところをいただきたいのだが、このキノコ最大の難点として、ニオイがきついというのがある(またかよ)。そのニオイは歯医者の消毒のニオイ?防虫剤のニオイ?とも言われるが、そのどれとも微妙に違う、少し化学系のヘンなニオイで、キノコが大きくなればなるほどキツくなり、最終的には近寄るのも嫌なほど強烈になる。そこでやむなく、傘の開いてないものを採取したわけだ。

調理は簡単、薄切りにして、サラダ油を入れた中華鍋で両面を焼いて、塩を振るだけ。



できた。見かけはマツタケっぽいぞ(笑)

残念ながらマツタケっぽいのは見かけだけで、やはり例のニオイを漂わせまくっている。火を通したら無臭になるとかそういうものではなさそうだ。正直、悪臭というほど悪いニオイではないと思うのだが、さりとて、食べ物から漂ってほしいニオイではない。

ま、ゴチャゴチャ言っても始まらん。いざ。

うーむ?やはり例のニオイが鼻につく。それはまあ覚悟していたのだが、歯触りが思ったより良くない。シコシコしたコシのある噛みごたえを期待していたのだが……歯ごたえはそこそこあるものの、少しボソつく感じである。毒見の時はそんなの感じなかったけどなー。

うん。はっきり言ってマズい。

とか思いながら半分ほど食べたところで、箸が止まった。来た!「本能アラーム」だ!

前回マツオウジに当たった時に判ったのだが、本能が「ヤバい」と判断したとき、「オイ、ちょっと待てやコラ。ソレ食っていいモンちゃうやろ!」というクレームをつけるらしいのだ。
アラームが発動すると、頭を押さえつけられてるような感覚がして箸がすすまなくなる。マツオウジの時はこれを無視して当たったので、渋々ながら今回は素直に従うことにした。

結局、その後半日を経過しても体に異状はなかったものの、ミッションは失敗である。

オオオニテングタケ、やっぱ毒あるんか?毒見のときは何ともなかったのになー。

……次回へ続く


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